町内原子力講座 関根哲男展
午前は町内の自主防災会の「原子力講座」に参加しました。「正しく怖れる」として、放射線の基本から学びました。講師は原子力広報センターの原子力アドバイザー福崎紀夫さんでした。基本講座ですから、「放射性物質」と「放射能」と「放射線」の違いを電球に置き換え、「放射性物質=電球」「放射能=光を出す能力」「放射線=光」と例えるなど、いろいろと分かりやすく説明くださいました。原子力の全般について学びました。ありがとうございました。
その後、原子力発電所サービスホールに場所を移し、広報部の杉山さんから柏崎刈羽原子力発電所の歴史から現在の状況に至るまでについて説明を受けました。昭和44年に柏崎市と刈羽村の議会で原子力発電所の誘致が決まり、昭和60年に1号機が、平成9年に7号機が営業運転を始めたこと。位置的には柏崎市内には1~4号機、刈羽村には5~7号機があり、現在は構内で約7000人が働いていること。今は特に、設備を使いこなせる人づくりに力を入れていることなどの説明を受けました。知っているようで知らなかったこともありました。使用済み核燃料の保管場所や今問題になっているケーブルの不適切配置の詳細についても知りました。構内の見学も随時行っているとのことなので、機会をみて見学してみたいと思いました。ありがとうございました。
午後からは以前、小国中学校と瑞穂中学校で一緒に勤めたことがあった「関根哲男」先生の個展を見せてもらいに行きました。関根先生からは中学校教員時代に子どもとの関わり方や生徒指導など様々なことを教えていただきました。私を導いてくださった恩人のお一人です。関根先生の作品のテーマは「原生」で、作品の素材はゴムや布と変わっていき、今回は紙(本・段ボール)とズボンでした。床に置かれているものは妻有の大地の芸術祭や新潟の水と土の芸術祭にも出品したものだそうです。無造作に置かれているようですが、見た方が自由に思いを巡らせてほしいとのことで、私はピカソのゲルニカがふと頭をよぎりました。先生は芸術家としてたくさんの作品を残すとともに、勤務した学校には関根先生の指導を受けた生徒たちの作品も残されているところが多くあります。
私が言うことではないのですが、このような作品は天賦の才がなければ創り得ないものだと思います。先生とのお話を含めて1時間ほどいましたが、心が豊かになるような、貴重な時間でした。ありがとうございました。