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福島視察1日目

朝の大雪は大変でした。突然の雪と強風で除雪も間に合わず、鉄道や高速道路などで運行停止や通行止が出て、一般道はものすごい渋滞でした。先週は関東で雪が降り、今週はこちらでの雪で、毎週月曜日は全国のどこかで荒れています。皆様はいかがだったでしょうか。

こんな様子の中、後ろ髪を引かれる思いもある中で、柏崎市議会は福島への原子力関係の視察に出かけました。関越自動車道路を使い、関東から福島へ向かいました。太平洋側に行くとこちらの天気とは全く違い、眩しいくらいの陽が差していました。

今日は「双葉町」の伊澤町長をはじめ当局の方々から「原発増設検討当時の状況について」お話をお聞きしました。双葉町はいまだに96%が帰宅困難区域(4%は避難指示解除準備区域)になっており、柏崎市にも115人の方々が避難されています。

その中で印象に残っている話をいくつか記します。

○原発の建設が終了し、定期検査による仕事で地元企業ができるのは少なく、末端下請けでの参入しかできなかった。定期検査は短期間に集中しており、通年の雇用も発生しにくく、地域経済への効果が薄い。などのこともあり、原発の増設には町民も前向きだった。平成3年9月に議会で採択した。

○双葉町には事故の瑕疵はない。国・県・東電に復興の責任を取ってほしい。雇用についても国などが責問をもってやってほしい。

○廃炉に関わる仕事や研究施設があってもいい。東電の復興本社を双葉に持ってくるようにすれば関連企業も来て、雇用の創出になるのではないか。

○避難されている方で、「双葉に戻ってきたい」「今は判断できない」が平成25年時は28%だったのが、平成26年時には40%に増えている。

○二地域居住も考えてもらえるように提唱している。

私の印象としては、原発を建設しているときはそれなりの人口増や雇用、経済的なメリットもあるが、建設が終了して運転を始めるとそういうメリットはなくなる。だから地域を活性化するためには、原発を増設していくという流れになり、原発から離れられなくなっていくのではないかと思いました。そして、この双葉町の様子を聞くと、柏崎でも原発が再稼働したからといって柏崎市の人口増や雇用、経済面についてはほとんどプラスに働くことはないのではないかと思いました。

双葉町の皆様、ありがとうございました。

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