消化ガス発電の視察
今日は柏崎市自然環境浄化センターへ行き、消化ガス発電についての説明を受け、施設見学をさせてもらいました。場所は鯖石川河口付近にあります。旧柏崎市内の下水汚泥処理を行い、そこから発生する消化ガスを使い発電をします。柏崎市のバイオマスタウン構想のメインの事業になるものです。
下水を集め、様々な処理をしたのちに発生するメタンガスにより発電をし、この浄化センターの施設の約3分の1の電力をまかなっています。
発電の簡単な流れは 下水→「最初沈殿池で生汚泥をとる」→「エアレーションタンクで残りの下水をさらに沈殿させていく」→「最終沈殿池で余剰汚泥をとる」→「生汚泥と余剰汚泥濃縮し消化槽に送る」→「消化タンクで消化ガスを取り出しガスホルダーに送る」→「消化ガス発電装置で発電する」となります。
また、「最終沈殿池」にある余剰汚泥を取り除いた水は、消毒して放流します。消化ガスを取り除いた「濃縮した汚泥」は別の業者に引き取ってもらい、焼却したりしています。
このマイクロガスタービンで発電をしています。溜めてある消化ガスの量によりますが、昼間は2機とも運転させ、夜は1機の運転にするなど調整していますが、24時間、365日稼働しています。
この自然環境浄化センターでの消化ガス発電は平成25年2月から始まりました。発電機等は15年間稼働し続ける計画です。この発電を行うに当たっての設備の導入には補助金を利用したため、売電することはしません。電力の量としてもこの施設の3分の1の電力です。とはいっても年間1700万円分の経費の削減になり、6年程度で投資回収ができる見込みとのことです。維持管理費がかかっているので当初の計画通り15年程度の稼働を続けていくことが必要だと思われます。
いずれにしても、柏崎市としての再生可能エネルギーの活用としては大きな一歩です。新潟県内での新潟市や長岡市でも同様の発電事業は行っていますが、柏崎市の取り組みはかなり先進的です。市長も私の一般質問で答弁しているように、柏崎市はバイオマスタウン構想をさらに進めていくとしています。原発に過度に依存しないまちづくりの一環として、エネルギーのまち柏崎として、どのような方向性で進むべきなのかを市民の皆様と一緒に考えていきたいと思います。
なお、自然環境浄化センターの消化ガス発電についての詳細を知りたい方はご連絡いただきたいと思います。今日の視察で施設内を案内・説明してくださった田中係長様、大変お世話になりました。ありがとうございました。