文教厚生常任委員会県外視察2日目
今日は視察2日目でした。
午前中には千代田区役所で「高校生医療費助成」について説明を受けました。以下は印象に残っていることです。
○現在千代田区は人口56000人程度だが、ここ毎年5000人ずつ増加している。
○子育てへの施策を充実させている。区の予算の1%を子育て施策に充てた年もあった。
○妊娠20週目から誕生準備金として手当が支給されている。
○中学生までの子どもへの医療費助成は都の施策として行っているので、千代田区独自で高校生(中学卒業後3年間)の医療費助成を行っている。助成は平成23年4月から現金支給として申請を原則として始めた。今は医療証により自動的に助成している。
○区長が議会に提案し、半年くらいでこの制度がまとまった。
千代田区の議場も見学しました。議員定数は25人。議場は平成19年4月から使われており、議場の机やいすは可動式で議会以外でも使用できるとのことでした。傍聴席は議員と当局の横に設置されており、両方の顔を見ることができます。また、議案等の賛否は自分の机上のボタンを押すことで、前のスクリーンに誰が賛成なのかが映し出されるようになっています。
午後からは、練馬区の区立こども発達支援センターで、「廃校を利用した区立こども発達支援センターの取り組み」について説明を受けました。以下は印象に残っていることです。
○練馬区の人口はおよそ72万人。
○練馬区の中の「光が丘地区」において、平成22年4月に小学校8校を4校に統廃合した。
○統廃合するにあたって廃校後の校舎は、「地域活動・文化振興」「教育人材育成機能」「生活支援の施設」「産業振興支援の施設」などの機能を備えたものになるように検討をした。
○こども発達支援センターは以前光が丘第五小学校だった。平成25年1月にスタートした。職員は全てNPO法人の方で、常勤スタッフ20名、非常勤スタッフ30名で運営している。廃校後の改修に約6億円かかった(昭和61年に建てられた小学校だった)。
○こども発達支援センターの利用は、利用料は1回800円程度、相談は無料。脳波測定なども行える医療診療所である。就学前や保育園や幼稚園に通っている子ども、小学校になよっている児童のクラスがあり、全体で500人くらいの利用者がいる。就学前検診で障害が疑われた子どもや小中学校から紹介された児童が訪れ、診察を受け、病気や障害があれば診断が下される。薬は処方されない。
千代田区の皆様、練馬区の皆様、ありがとうございました。
夜には世界文化遺産に指定された「国立西洋美術館」を見てきました。もう閉館していたので外から眺めるくらいでした。近代建築の巨匠・建築家ル・ コルビュジエが設計した建築作品ということで、興味があります。今後は展示物だけでなく、建物自体をしっかりと見てきたいと思います。