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アール・ブリュット展

アール・ブリュットという言葉を知ったのは実はつい最近でした。福島県猪苗代町にこのアールブリュットの美術館をオープンさせるにあたっての話を聞いた時に初めてこの言葉に出会ったのです。

アール・ブリュットとは、アール(ART)は「芸術」、ブリュット(BRUT)は「磨かれていない」「(加工されていない)生のまま」という言葉を表すフランス語で、文化的な伝統や流行、教育などにとらわれず、同時の発想と方法により制作した作品のことを指します。これまではもうしたさくひんは「びじゅつ」「げいじゅつ」として評価や認識がされていませんでしたが、90年代より福祉施設や一部の美術館において社会に出る機会が増えました。

上越市の高田駅前のあすとぴあ高田で開催されているアール・ブリュット展です。いわゆる障害者の方による作品なのです。誰に教わったわけでもないでしょうが完成された作品には人を引き付けるものがあります。写真で見るのと違って、一つ一つの作品には魂が込められているというか、その作者の何の加工もされていない真の心の叫びを感じました。実際の作品を目の前で見たのは初めてでしたので感動しました。この作品展では、本人の制作の様子が作品のわきでビデオで映し出されていました。作者の声を聴くことで一層身近に感じることもできます。もっと大勢の方々に見てもらうためにも県内でも多くの会場で開催できるといいと思います。

今月になり柏崎市教育センターの研修講座で特別支援教育について学ぶ機会がありました。ここでも紹介しました。そのような研修を受けてきたからというわけではないと思いますが、どんな人にも秘められた才能は必ずあり、周りの環境とマッチさえすればその才能は開花し、それによって人の心を揺さぶることができると思いました。このようなアール・ブリュット展などを通して、もっと障害者に目を向けていければ、きっと普段からの日常風景も別の視点から見ることができると思います。自分も感性も磨かなければならないと思いました。

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