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自己肯定感が土台

November 23, 2016

今日は午後、市民プラザで子育て支援講演会が開催されました。富山県の真生会富山病院の明橋大二先生から、「親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?」をテーマに講演がありました。

 

子育て支援ということで、保育士や今子育て真っ最中といったお母さん方が多かったように感じました。しかし、内容は子育てに関わる人だけではなく、その子育てをしているお母さんやお父さんを支えようとしている方々にも聞いてほしいものでした。もちろん小中学校の先生方にもです。この講演の芯にあるものは「子どもの心の成長の土台は自己肯定感の育成にある」「自己肯定感こそ生きる力である」ということだったと思います。自己肯定感の重要性は知っていましたが、自己肯定感を成長の土台に据えて考えている講演は初めてでした。大変興味深く、自分が考えていたことがストンと落ちた感じがしました。以下は講演内容で印象に残っているものです。

 

 ○子どもたちの問題事象の根底には自己肯定感の低さがある。

○平成26年の子ども・若者白書によると、「自分自身に満足している」と回答した子どもの割合は日本で45.8%、韓国で71.5%、アメリカで86.0%、イギリスで83.1%。「自分には長所がある」と回答した子どもの割合は日本で68.9%、韓国で75.0%、アメリカで91.0%、イギリスで89.6%だった。

○自傷行為をする子どもは自己肯定感が低いのではないか。

○勉強やしつけが身に付くのも土台である自己肯定感が身に付いているから。他人のことを大切に思える心は、自分のことを大切に思える心がなければ培えない。

○どうして自己肯定感が低くなってしまうのだろう。それは、親の愛情が子どもに伝わっていないから、互いの心のパイプが詰まっているからである。

○親は子どもの「甘え」をしっかりと受け止めることが大切。「甘えさせる」ことはOK、「甘やかす」ことはNG。「甘えさせる」とは、「子どもの情緒的要求に応えること」であり、「できないことを手助け」して信頼感を育てていくことにつながることである。「甘やかす」こととは、「子どもの物質的要求に応えること」であり、「子どもができることまでやってしまう」ことで過干渉と同じ。

○甘やかされると子どもは自分の寂しさをモノで埋めようとするようになる。過食症や依存症は本当は情緒的要求に応えてほしい子どもの訴え。

○突き放すことが自立を促すことなのか? そう考えている親御さんもいると思うが、それが度を超すと「人の力を借りることは悪であると感じるようになり、自立ではなく孤立してしまう」。人に助けを求めることができるようにしていかなければ自立は促進されない。

○自己肯定感は、「いいところも悪いところも全部ひっくるめて受け入れられる」と感じることによって育まれる。

○幼い子では、抱っこする、気持ちを聞く、だけでも自己肯定感は育つ。

○自分の気持ちを「ことば」で表現することが大切。子どもが自分の気持ちを言葉で言えないときは、適切な言葉を大人が子どもに代わって言っていく。そのことで子どもは言葉を増やしていき、今まで言えなかった気持ちを言葉で表現することができるようになっていく。そうしていくことでそれまで出ていた不適切な行動や体の症状が出なくなることもある。

○子どもの頑張りを認めてねぎらう言葉。「頑張れ」はNG、「頑張っているね」がGOOD。

○子どもたちにとって様々な場面で一番有効な言葉は「ありがとう」。感謝の言葉だけでなく、自分の存在価値を認識させてくれる、最高の言葉である。

教員をしているときに「自立」しているとはどんなことか、と聞かれるといつも私は「自分をコントロールできる」「自己決定ができる」そして「人に助けを求めることができる」人であると答えています。子どもだけでなく、大人としてもこの3つが身に付いていないと、いくら就職しててもたくさんお金をもっていても結婚していても、自立しているとは言えないと思います。いかがでしょうか。

 

また、この講演会に参加している方からの質問の回答として明橋先生が「HSC」の子どもたちのことを話されました。私は「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉を初めて聞きました。「ひといちばい敏感な子どもたち」ということです。音やにおい、味、肌触りなどをひといちばい敏感に感じてしまい、時には先生の大きな声や教室内の喧騒などが理由で教室に入れなくなることもあるそうです。「人があまり気にしないことが気になってしまい疲れる」のだそうです。決して発達障害の子どもではありません。発達障害の子は「人の気持ちを理解できない」ことが多いのですが、HSCの子は「人の気持ちが分かりすぎる」くらいなのだそうです。5人に1人くらいの割合でいると言われています。そう考えるとHSCなのかと思われる子どもたちは確実にクラスにいて、発達障害と誤解されやすく、なかなか適切な対応がとられていなかったかもしれないと思いました。そういう子どもに対しては、その子のペースを尊重し、決して無理強いしないようにすることが大切だそうです。学校現場では、発達障害のことだけでなく、HSCの子どもたちについての研修も深めていくことが求められます。よろしくお願いします。長くなってしまいましたが、大変有意義な講演会でした。明橋先生、ありがとうございました。

 

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