議会運営委員会県外視察2日目
今日は埼玉県の鶴ヶ島市と所沢市での視察でした。
午前中の鶴ヶ島市では「議会改革の経緯と課題」「議会報告会」をテーマとした視察でした。議長を含め4名の議員さんから対応していただきました。以下に抜粋を記します。
○平成17年から議会改革に取り組んできた。平成21年3月に議会基本条例が制定された。
○平成25年11月に「予算決算常任委員会」が発足した。それまで、総務・文厚・産業の3常任委員会だったものを、総務・文厚・予算決算の常任委員会に再編成した。予算決算常任委員会には議員全員18名が所属しており、一般会計について補正予算を含めて審査している。この予算決算常任委員会での質問は通告制にしている。
○市民との交流を図ることの一環として議会図書館に図書を寄付してもらう「植本祭」を今年度企画している。
○平成20年4月に埼玉県初の議会報告会を実施した。以降、年1回の開催で今年度は10回目になった。平成23年の第4回から平成27年の第8回まではインターネット中継を行った。
○平成28年の第9回からは3か所の会場でそれぞれワークショップ型の報告会にしたためインターネット中継は行っていない。この第9回目からは議会からの報告ではなく、意見交換をメインにしている。
○議会報告会で語られたことは議会報(議会たより)で報告している。
○議会報告会の担当は委員会ではなく、各会派から選出された議員による「プロジェクトチーム」。
4名の議員さんから対応してもらえたことに驚きとともに嬉しさを覚えました。今回のテーマについては参加議員さんにも熱い思いがあるようで、経緯や状況を細かく語ってくださいました。
鶴ヶ島市の皆様、ありがとうございました。
午後からは所沢市へ行き、「事務事業評価」「議会ICT化基本計画」をテーマに視察しました。所沢市でも副議長を含め4名の議員さんから対応していただきました。以下に抜粋を記します。
○平成21年3月に議会基本条例を制定した。
○「議会評価」としての自己評価を平成21年6月から1年ごとに行っている。その議会事業としての評価項目は、議運と広聴関係である。広報広聴委員と改め広聴広報委員会としている。
○執行部側の事務事業の評価は決算の時に書面で出てきたものを確認している。
○平成28年3月から「政策研究審議会」を常設している。外部の審議員によるもので、それにかんしては条例化している。
○議員全員タブレットを持っているが議案等は紙ベース。タブレットには議会事務局からメールで連絡がくるくらい。市長がICT化にあまり乗り気ではないことから進みが遅い。
○平成22年5月から議会報告会を実施。平成24年2月から「政策討論会」として議員同士の討論を市民に公開する活動もあわせて行っている。
○議会マスコットとして「みみ丸」がある。
市民に議会をより身近に感じてもらおうとした取り組みが多く、柏崎でも取り入れてみたいものもありました。議会マスコットをつくったり、政策討論会を行ったり、議会評価を行ったりすることはやろうと思えば動けると思います。特に柏崎市は執行部の事業を評価する事務事業評価を行っていますが、議会の取り組みを自身で評価することは行っていませんでした。これはすぐにでも取り組むべきことの一つかもしれません。
所沢市の皆様、ありがとうございました。