原発特別委員会 高浜原子力発電所視察1日目
今日は原発特別委員会による福井県高浜原子力発電所の視察に来ました。今日は原子力発電所内を視察し、明日は高浜町役場で原発再稼働までの経緯や避難計画等についての説明を受けます。この高浜原発は今年5月に再稼働した原発です。
さて、福井県にはこの高浜原発を含め5つの原子力施設があります。「敦賀原発」「もんじゅ」「美浜原発」「大飯原発」「高浜原発」です。この中の敦賀原発1号機、もんじゅ、美浜原発1・2号機は廃炉が決まっていますし、現在再稼働しているのは高浜原発3・4号機です。それ以外も再稼働に向けて審査中であったり認可されて再稼働を待っている状況です。福井県は細長い県ですが、これだけ多くの原子力施設をもっており、県内の多くがいずれかの原発のUPZの範囲内にあります。
原子力施設の内部の見学といえば、今年1月に行った六ケ所村の原子燃料サイクル施設以来です。六ケ所村や福島第一原発でもそうでしたが、この高浜原発のセキュリティも厳重でした。本人確認、所持品の確認、立ち入り場所の規制など、実際に稼働している原発ですから当然のことです。
高浜原発には4機の原子炉があります。その3・4号機が現在い稼働しています(上の写真の左側奥の2機)。1・2号機はすでに40年を過ぎていますが、稼働を目指して整備を進めています(上の写真の右側工事中の2機)。
そしてその敷地は全体として柏刈原発の半分程度の面積なのですが、実際に建物が建っている部分は大変狭く、その中に4機の原子炉が2機ずつ川を挟んで密集している感じです。原発に入口ゲート付近には野生の猿もいました。
以下に説明の抜粋を記します。
・会社は関西電力、1974年11月に1号機の営業運転開始以降、1985年6月の4号機の営業運転開始まで続き、現在に至るまで4機の運転を行っている。
・関西電力の社員およそ2万2千人のうち、福井県の原子力発電(美浜・大飯・高浜)におよそ2千人が従事している。
・高浜原発は加圧水型原子炉(PWR)、柏刈原発は沸騰水型原子炉(BWR)。
・1・2号機は40年以上経っているので、運転期間延長許可申請を行い、特別点検でも劣化状況評価でも問題がないことを確認した。
・4号機は今年5月17日に原子炉を起動、22日から発送電を開始。3号機は今年6月6日に原子炉を起動、9日から発送電を開始。再稼働以降トラブルはない。
原発で働いている方々は大変一生懸命で、まじめで、毎日精一杯の仕事をこないしているようです。今日、説明や案内をしてくださった方々も誠実に、そして高浜原発に誇りをもって仕事をされていると感じました。関西電力の皆様、今日はありがとうございました。これからも事故が起きないようによろしくお願いします。