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原子力特別委員会 高浜町役場視察2日目


今日は昨日の高浜原発視察に続き、高浜町役場で説明を受けました。高浜町は福井県の最西端の町で隣は京都府、およそ1万人の人口で、産業は農業、漁業、観光、原子力発電とうたっていますが、ほぼ原子力発電のまちといっていい状況です。

今日の説明には町長をはじめ、議長を含め7名の議員の方々が対応してくださいました。原子力発電所を有している自治体としての同志という意識を感じました。

これは伊方町でも感じたことですが、高浜町でも原発の再稼働なくしてはまちの活性化はなしえない、原発の再稼働を町全体で進めていこう、としているようでした。実際に住民の方とは直接話はできませんでしたが、町の一般会計予算の歳入のおよそ50%を原発関連財源が占めている現状では住民もそれを望んでいるのではないかと想像できます。

以下に説明の抜粋を記します。

・平成23年3月の東日本大震災以降、停止していた原子力発電に対し、平成23年9月に町議会で原発の早期稼働を議決した。

・再稼働に向けての流れ

H25.7「安全審査国に申請」→H26.3「原子力災害住民避難計画策定」→H27.2「経産大臣再稼働表明」→H27.3「議会が再稼働に同意(12対1で可決)」→H27.12「町長が再稼働に同意」→H27.12「県議会が同意決議」→H27.12「知事が同意」→H28.2「3号機原子炉起動」→大津地裁で運転差し止め仮処分決定で原子炉停止→差し止め取り消し→H29.5「4号機原子炉起動」→H29.6「3号機原子炉起動」

・H27.3に議会が同意したのは、その年の4月に町議選挙を控えており、しっかりと検討してきた議員で結論を出そうとしたためこの時期になった。

・住民説明会を冷静な判断の場とするために、まずは情報を徹底することを考え、ビデオを流した(CATVが全世帯に入っているので、それを使って放映した)。住民説明会をたんに開くと、他から反対派が多く来て混乱が生ずる可能性があったから。

・関西電力と地元議会や地元住民との信頼関係は良好。東電は隠そうとするが、関西電力はすべてオープンにする。

・30km圏内(UPZ)には福島県で4市町、京都府で7市町が入っている。

・原発停止の期間が長引くと地域経済は疲弊していったと思う。原発が基幹産業なので、不安感も住民の中に広がっていくと考えられた。今は原子力がなければ町は立ちいかないくらいである。町の就業者の41%くらいが電力関係。

・町の一般会計予算は通常80~90億円、その50%くらいが原発財源。

・学校の避難訓練でも保護者への引き渡し訓練を行っている。マニュアルもある。

・高浜町には行政区(町内会)が57あり、そのうち60%くらいで自主防災組織がある。それぞれで防災訓練を行っている。在宅要支援者の救助関係は自主防災会に任せている面もある。

また、今回の説明とは関係ありませんが、高浜町役場は大変綺麗で、柏崎が新庁舎で検討していることをほぼ取り入れている感じがしました。いたるところで「木」を使っており、その香りも感じられました。屋根には瓦を使っていたり、緑化しようとしている部分もありました。やっぱり日本人として過ごしやすい造りでした。上の写真をご覧ください。

高浜町の皆様、ありがとうございました。

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