柏崎刈羽原子力発電所見学
今日は町内として柏崎刈羽原子力発電所の見学に行きました。北園町の集会所までバスで迎えに来てもらい、もちろん本人確認のセキュリティは厳しいですが、サービスホールで説明いただいたのち、6号機の原子炉を上から見せていただいたり、7号機のタービンを見学しました。
町内の方々15人くらいで見学に行ったのですが、森田副所長さんなど担当してくださった方々は日曜日だというのに丁寧な対応をしていただきました。
説明の中では規制庁からの合格が出たとしても米山知事が進める県の検証が終わるまでは2~3年かかるのではないかと、再稼働について不透明感を話していました。
最近は防火壁に60か所におよぶ穴があいていたことも発見され、建築基準法に違反しているとして新たな問題となっているという報道もありました。柏崎では原発に対してはネガティブな感情をもっている方が少なくないのかもしれませんが、原発が稼働することが柏崎の低迷している経済を活性化することになると、期待している人も少なくはありません。市民の感覚は本当に2分されているのかもしれませんね。
それはそうと、今日は日曜日ということもあり、点検作業の方もほとんどいなく、構内ではあまり人を見かけませんでしたが、通常は東京電力の方1100人くらい、関連企業の方5000人くらいが構内で働いているとのことでした。
どの原子力発電所でも現場で働いている皆さんは本当にまじめに、一生懸命務めているように感じます。特に東京電力の皆さんは福島のことも真摯に受け止めているという雰囲気を感じます。だからこそ、経営者に対する不信感が住民の原発再稼働に対して、気持ちの上でも大きな壁となっていると思うのです。たとえ専門家がこの原発は安全だと再稼働を認めたとしても、地元の住民の多くががその原発を管理している電力会社に不信感をもっているならば、再稼働は認められないのではないでしょうか。住民には今の東京電力で十分立派だと思っている人もいれば、これだけ何かあったことを隠し続けた東電は信じられない思っている人も少なくないように思います。なぜ信頼されていないのかを経営者の方々は真摯に受け止め、住民や立地自治体への対応を考えてほしいと思います。
今まで、福島第一、六ケ所村、伊方町、高浜町を視察しました。再稼働している自治体では住民の多くというかほとんどの人がその原発を管理する電力会社を信頼しているようです。
東京電力ホールディングの皆様、今日はありがとうございました。