これからの防災教育を考える
今日は新潟市で標記の研修会に参加しました。この研修会の目的は、「実践から得られる防災教育の多様な効果に着目しながら、参加者がそれぞれの立場からこれらの活動について考えることにより、防災教育の一層の充実・発展に資する」ことにあります。ですから参加者は学校の先生方が3分の1くらいで、あとは各市で活動している防災士の方、教育コーディネーターの方々でした。
内容は、学校での防災教育の実践例、パネルディスカッション、グループワーク、でした。これを2時間半くらいの時間でやりましたから、正直消化不良になるくらいのボリュームでした。内容が濃かったです。もっとゆとりをもった時間でやりたかった内容です。1日日程でいいくらいでした。
また、今回の実践発表や参加者を見ると、柏崎の関係者がいなかったようです。この防災教育の取り組みについての活動は柏崎市にも広がってほしいものだと思いました。
以下に抜粋を記します。
○防災教育の目的は「災害から児童生徒の命を守る」「災害から生き抜く力を育む」ですが、実践していくとこれらに留まらない様々な効果がある。
○防災教育を脅しの教育にしてはいないか。そうしていると生まれ育った地区から出ていく子どもたちが増えてしまう。
○防災教育として「体験ありで学びなし」になっていないかを振り返る。防災教育の効果としては学力の向上があげられる。
○防災教育は教科横断型であり多様性があり、取り組みに関わらない職員がいない。給食の調理員さんでも用務員さんにしても誰もが参加できる計画が立てられ、すべての職員が当事者になる。学校としては学校力が向上する。学校一丸になりやすい。
○今まではグローバル人材の育成を進めてきたが、これからはローカル人材の育成に切り替えていってはどうか。そうすることで将来地域に住みたいという子どもたちが多くなる。
○東日本大震災の時には、学校の先生はマニュアル通りにしか動かない、という批判が地元から続出した。教職員がもっと臨機応変に動けるようにならなければならない。
○信頼と安全がすべての教育活動の基盤である。
○学校では何かに一生懸命に取り組む職員が孤独になっていないか、を管理職は確認する。
今回は学校の実践例として湯之谷中学校の五十嵐校長先生、黒田小学校の宮川校長先生、附属長岡小学校の松井副校長先生が発表しました。大変素晴らしい内容でしたので柏崎の先生方にも聞いてほしいと思いました。こういう研修の機会があるといいと思います。
今日は大変有意義な研修会になりました。ありがとうございました。