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防災士研修

昼間は産業建設常任委員会に傍聴議員として参加していました。夜には防災士チーム柏崎の防災士研修が行われました。今回の研修は近藤消防長を講師に、火災と原子力災害についてDVDを見ながらの研修でした。

以下は講演を受けて印象に残っていることです。

・火災は「燃えるもの」「温度」「酸素」があって発生するものであるから、このうちのどれかを取り除いてやれば火を消すことができる。

・全国では年間1000人以上の人が火災により亡くなっている。

・電話を受けて場所や火災の大きさを判断したら、出動車両は自動的に決まるシステムになっている。電話を切ってから車両がスタートするのではなく、電話で会話をしているときにはすでに出発していることが多い。固定電話からの通報だと、その時点でかけてきた場所が特定されるし、携帯電話でもほぼピンポイントで場所が特定する。だからといって場所を聞かないのではなく、通報者を落ち着かせる意味でも場所の確認をする。

・電気火災に気をつけなければならない。トラッキング現象として、タコあし配線やコンセントに差し込んでいるプラグにほこりがたまったりしていると、そこから火災になることがある。

・8分消防といい、消防が火災発生から8分以内につくと消火できることが多い。

・フラッシュオーバーとは、火災が起きると炎より煙が多く発生する。その発生する煙が可燃性ガスで、一定の温度(500度くらい)まで上がるとその可燃性ガスが一気に発火し部屋中に燃え広がる。それがフラッシュオーバー。一般家屋では6~7分で起こる。

・バックドラフトとは、空気不足でいったん火災成長が抑制された後に新鮮な空気が入り込むことで一気に燃え上がること。

・学校での避難訓練時に、家庭の整理整頓をすることで玄関までの動線を確保するようにしておくことが防災減災につながることを指導することも大切。

・てんぷら油などでの火災の時にマヨネーズを入れると火が消えるというのは間違えである。

・家の中の火事で、炎が天井までついたら消火はあきらめる。

・放射線事故後の救出の流れによる訓練は、入電からの現場到着→ゾーニング・救助活動→ウォームゾーンでの活動→防護服脱衣。

・放射線事故は救助する側の被曝がないようにするために、出動するまでに装備を整える必要があるので、かなりの時間を要する。事故現場でも、線量を検知しながら進み、ホットゾーンを設定する。倒れている人がいてもすぐに移動させたりするのではなく、その場で簡易トリアージを行ってから搬送する。搬送後手当てをするにしても、事故者の着衣を脱衣し、体をふき取るなどして汚染検査をしたのちに初めて治療等の処置をする。

・被爆者の治療は柏崎では医療センターしか行えない。

土曜日の引き続いての研修でした。DVDなどで、映像として確認しながら説明を受けることで、実際に自分でも経験しているような気持ちになるので、充実した研修になりました。

現在柏崎市では81人の防災士がいるとのことです。ただ資格を所有しているだけではなく、その知識を多くの人に伝えたり、防災の啓発活動を積極的に行えるようになれればいいと思います。

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