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中越沖地震11周年記念事業

今日は中越沖地震発生から11周年の日でした。毎年この日になると発災当日の様子を思い出します。全国的にみるとこの中越沖地震は柏崎市周辺のごく局地的な災害のように感じるのかもしれませんが、その場所にいた人たちにとっては人生が変わるくらいの出来事でした。

閉会式での主催者の方の話の中に、「災害を風化させないようにしなければならないのではない。人間の記憶としては痛々しいことは忘れなければ生きていけないようになっている。だから忘れないようにしていくのではなく、忘れても、同じような災害に遭遇した時、対応する場合に、この経験により適切な行動がとれ、ミスを繰り返さないようにすればいい。それが本当の意味での風化させないということではないか」ということが出てきました。その通りだと思いました。ただ災害のことを忘れないということではなく、そのことをきっとまた起こるであろう次の災害の時にしっかりと生かしていかなければならないのです。そのためにこのような研修は繰り返していくべきなのだと思います。

さて、今日は「防災教育から見えてきた地域学習の可能性」をテーマに、木村真三独協大疫学研究室長を講師に迎え、講演を行い、その後、市内第五中学校区の小中学校の教頭先生とのパネルディスカッションが行われました。

講演では、東日本大震災での原子力災害について木村さんが調査した結果を真実として語ってくださいましたし、それを受けての小学校での防災教育、特に原子力災害に関しての進め方を説明してくださいました。今の小学校低学年は東日本大震災の記憶はありませんから、原子力発電所の説明や電気のつくり方の説明をすることから始めなければなりません。

原子力発電所が壊れてから、特に3種類の放射性物質が空気中に出たことや放射性物質の半減期の話などを知識として知ってもらうことと、学んでいこうとするモチベーションをもち続けていくこと、放射線についての教育は、「生きている限りずっと考え続けなけらばならないこと」だということを力説してくださいました。話を聞いていると、真実を追求すること、調べ続けることは大切だと改めて感じました。

その後のパネルディスカッションでは、第五中学校区での防災教育の進め方についての意見交換が行われました。柏崎市では北条中学校区の防災活動は小中学校だけではなく、地域の関わり方についてかなり深い取り組みがなされています。そこまで高めるために学校として取り組むこと、地域に働きかけていくことを発表していました。まだ取り組み途中の学区が少なくないと思うので、参考になることはたくさんあったと思います。

講師の木村先生、パネルディスカッションで発表してくださった箕輪第五中学校教頭先生、小林鯖石小学校教頭先生、ありがとうございました。

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