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議会運営委員会県外視察1日目

今日から2日間、議会運営委員会としての県外視察を行っています。今日は福井県坂井市、明日は石川県小松市へ行きます。

坂井市では「議会BCP」について学んできました。坂井市としては今年の3月に策定したもので、4月には市議会議員選挙がありましたから実際の活用や議員全員としての共通理解などはまだ十分とはいえないとのことでした。その中でもたくさんのことを学べました。以下は抜粋です。

○坂井市議会BCP策定会議では、平成29年9月から災害発生時の議会や議員の役割、組織等の具体的な行動基準に関して、先進事例などを参考に調査研究し、検討を重ねた結果、平成30年3月に「坂井市議会BCP(業務継続計画)」を策定した。策定会議のメンバーは各会派から1名ずつ選出した5名で構成した。

○坂井市としてのBCPは策定されていないが、まずは議会で策定し、議会および議員の動きを確実に行えるようにした。これまでも議会としての災害対応マニュアルもなかった。

○今年2月の雪害(8号線の通行が困難になったこと)時にはこのBCPが策定されておらず、議会としての対応が不十分であり、様々な面で課題が浮き彫りになった。特に情報の伝達の課題が明確になり、市民への情報の伝達方法や議員と市本部との情報の共有の在り方、議員としての災害に向き合う姿勢を考えさせられた。

○原子力発電所からは50km以上離れていることもあり、原子力災害時は避難してきた方を受け入れるようにはなっているが、避難することについての詳細は検討していない。

○坂井市災害対策本部が立ち上がると議会として「坂井市議会災害対策会議」を設置し、市本部が迅速かつ適切な災害対応に専念できるように必要な協力・支援を行う。

○市議会災害対策会議について

 ・構成員は、議長(委員長)・副議長(副委員長)・各会派代表者(委員)。

 ・対策会議は、議会としての意思決定を行うにあたっての事前調整・協議の場としての役割を担うものとする。

 ・地域の被災状況や被災者等の意見・要望等を踏まえ、対策会議で調整を行い、市本部に対して提案、提言、要望等を行う。

 ・復旧・復興に向け、必要な予算を速やかに審議する。

 ・構成員は、対策会議が設置された時は、対策会議の活動に従事する。

○議員は災害は発生した時は、それぞれの地域において次のような活動を行う。

 ・地域の防災組織における活動や運営など災害時の共助の取り組みに、協力・支援を行う。

 ・市本部が、応急活動等を迅速に行えるよう、地域の被災状況の情報を、必要に応じて対策会議に提供する。

 ・対策会議を通じて把握した、地域における被災状況や救援・救助等の情報を、様々な方法により、市民に提供する。

○市の災害対策本部が立ち上がると議会事務局局長は市本部に所属する。議会事務局職員は市本部の総務班に所属する。議長は市本部には所属しない。

○計画の運用について

 ・議会の防災訓練として、議員と事務局職員を対象とした防災訓練(机上訓練・図上演習など)を毎年1回は実施し検討する。

 ・計画について常に確認し、迅速な対応に備えるため、必要となる組織体制や行動基準などをまとめた携帯ハンドブックを作成する。

私個人としては「防災」がマイブームということは以前から記していることです。個人としてだけではなく、議会としての防災、あるいは減災をどう行っていくか、市の当局とどう関わっていけばいいのか、など議員全員で共通理解しておかなければならないことだと思います。

議会BCPは柏崎市でも策定している議会災害対策支援本部設置要領や災害時行動マニュアルを含む、さらに上位の概念だと思います。議会としての業務が継続できるように、議員一人一人の動きだけではなく、全員が集まり会議を開ける施設の確保のための協定を締結することも記しておくことも必要だと考えます。柏崎市では昨年災害対策支援本部が立ち上がり、その状況下での議員一人一人の活動を経験しました。これからも議会としての防災訓練として図上演習などを行ない、議会と当局の連携の在り方を含めて、常に防災に関しての当事者意識をもち続けることも大切だと思います。

坂井市の皆様、ありがとうございました。

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