第一中学校区地域懇談会 わたしの主張地区大会
柏崎市では市長が各中学校区に出向き、その地域の方々と意見交換を行う「地域懇談会」を行っています。全12地区の今日が11番目、私が住んでいる地域の第一中学校区での懇談会でした。
この地域からの課題としてあらかじめ市長へ提出しているものは、「現市役所跡地の公的活用について」「買物難民発生への危惧に対する市としての啓発、対応について」です。これについての市長からの回答のあと、自由に意見交換を行いました。以下抜粋です。
<現市役所跡地の公的活用について>
〇昨日の随時会議で新庁舎建設の契約が決まった。
〇2020年12月までには完成し、2021年1月か2月には新庁舎での業務を開始する。
〇2023年までは現庁舎に立っているアンテナを使うこともあり、壊さず残しておく。
〇2022年までには現庁舎跡地利用を決定していく。今のところ何に活用するかは白紙。
〇現庁舎の教育分館と第二分館は壊さず残しておき、新庁舎に移転した後も市役所業務に使う。
<買物難民発生への危惧に対する市としての啓発、対応について>
〇イトーヨーカドーが19日に閉店した。なぜ撤退したのかは、市民がそこで買い物をしなかったからではないか。
〇近年では、岬館、みのや、ホシノ、紺太さんなどいくつもの商店が閉店したり他に移転している。フォンジェは第三セクターであるが、現在は大変厳しい状況である。市民自らが地元のお店を大事にしてほしいし利用してほしい。平成28年度の数値では、柏崎市民の柏崎市での購買率が70%を切った。市でありながら購買率が70%を切ることは全国においてもほとんどないことであり、心配な値である。市外やインターネットでの買い物が多いということと考えられる。
〇駅前の復興住宅でアンケートを取ったところ、移動販売の希望が30%程度であった。
〇セブンイレブン豊田橋店が移動販売を始めた。今まで行っている業者と被らないように、新道や鵜川地区を中心に始めた。
〇路線バスを使っての買い物支援は、バスの中での事故(乗車のお客さん同士のトラブルなど)が多くなると考えられるので、難しい。
この他の意見交換としては、
◇中央海岸でバーベキューをやっている人の後始末が悪い。他の市のごみ袋に何でも詰め込んで捨てている。町内で分別して出している。
→市に連絡してもらえるとその後始末は行う。
◇循環バスの割引チケット販売所が少ない。
→越後交通と交渉する。
◇循環バスのコースを見直してほしい。桜木町のウオロクまで伸ばしてほしい。
→コースを伸ばすとなると業者にとってコストがかかる問題になるので難しいが、交渉したい。
◇海外からの観光客が少ない。
→花火をテレビ放映したりクルーズ船を出したりしてそれなりにアピールしているが、さらにインバウンドに力を入れていく。
◇高齢者に優しい駅前のまちづくりをしてほしい。
→新庁舎、植木組本社などが移転してくる。植木組のビルに入るテナントも決まっているようだ。イトーヨーカドーの建物は秋過ぎには解体を始めるし、その跡地も使わせてもらいたいと申し出ているところもあるように聞いている。にぎわいをつくり出せるように考えていきたい。
◇チェーン店で買い物をしたらどこまで地元にお金が回るか。
→少なくても雇用されている方の給料、地元産食材の購買については地元に回る。これからも経産省のリーサスを利用して経済について分析を進めていき、それを市民に公開していく。
などが出されました。
市長も同じ中央地区在住ということもあり、ご自身のことについても付け加えながら話してくださいました。その後も別会場で懇談を深めました。
市民にとって市長と直接意見交換をする機会は多くありません。そのためこのような地域懇談会は大切な機会だと思います。地域の課題を市長に訴えることで、市当局としてそれまで十分把握していなかった課題も見えてきます。しかし、市民として課題を市に訴え、市に解決をお願いするだけではなく、市民としてその解決に向けてやれることを行うなど協力していかなければならないことは言うまでもありません。今回の商店の閉店や移転に関しても、市民がそこで購入することが少なくなったからこその閉店や移転であると考え、多少価格は高くても市内での購買をしていくことが協力の一つだったのではないかと思うのです。それはともかくとして、これからもこの地域懇談会は継続してほしいものです。
午後からは市民プラザで中学生による「わたしの主張柏崎・刈羽地区大会」が行われました。私は最後まで参観できませんでしたが、中学生が考えている自分自身や将来のこと、社会との関わりなどについて堂々と発表していました。今年は1178人の応募があったとのことですが、今日は柏刈地区13校の各学校の代表者の発表でした。皆さん原稿を見ないで表情豊かに語り掛けていました。素晴らしかった。その隣では、手話による同時通訳もありました。