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市教育センター研修(同和教育現地学習会) 議会報告会3日目

今日も市教育センター研修に参加させていただきました。今日は同和教育の現地学習会です。同和教育の必要性は新潟県の学校教育では言うまでもないことですが、机上の研修だけではなく、実際の現地に行き、そこでの歴史などを学ぶことも指導する側としては必要なことだと思っています。現地学習会を行ったところは上越市の白山会館です。新潟県ではこの上越市と村上などの下越地方で同和問題が大きく取り上げられています。この同和問題を簡単に表すと、生まれた土地によって差別があるのでそれを解消していく、ということです。いわゆる被差別部落の問題です。

そんなことがあったらしいというのは歴史の勉強で教わったことはあるけど、もう差別は無くなったんでしょ、という人もいるようです。しかし、平成の世になってもその差別は存在し続けているのです。子どもたちには同和問題の正しい理解とその差別の実態を知ってもらうことで、差別にしっかりと向き合い、同和問題だけでなく、あらゆる差別問題の解消に努めなければならないという強い気持ちをもってほしいと思います。

今日の現地学習会では同和地区に生まれたことによって結婚差別を受けて自死をも考えたという女性からの体験談をお聞きしましたし、上越教育委員会の方からは上越市の同和問題の歴史から現在に至るまでのことを説明していただきました。

そこでの説明の中に、アンケート結果が紹介されていました。「同和問題を知っているか」という問いに「知っている」と答えた人の割合です。なんと、全国では80%を超す人が「知っている」と回答したのですが、新潟県では55%程度の人しか「知っている」と回答していなかったのです。ちょっと衝撃を受けました。自分も教員時代にはしっかりと子どもたちに指導してきたつもりですし、きっと今の先生方も同じだと思います。それにもかかわらずこの数字、なぜ?という気持ちになりました。改善されるように今の先生方に託します。

2016年には「部落差別解消推進法」が制定されました。その第1条には部落差別の存在が明記されていますし、第2条には寝た子を起こすな論の否定が記されています。この法律には「同和」という文言こそ記載されていませんが、これまで指導してきた同和教育の在り方に間違いはなかったことがはっきりしました。

結婚差別を受けた方は県内の小中学校にその体験談を語る出前授業を行っているようですので、子どもたちにも聞いてもらい、その一部でも共感できるといいと思いました。

こういう研修は思想の問題は別にして、その事実を知るためにも、大勢の議員に参加してほしいものです。今日は研修に参加させていただき、ありがとうございました。

​夜からは議会報告会が「中鯖石コミセン」「西山いきいき館」「半田コミセン」で開催されました。私は「西山いきいき館」に参加しました。そこには36人もの参加者があったためか、意見交換では全員に声を出してもらえませんでした。うまく進行できずに申し訳ありませんでした。

総務分科会では、西山地区独自の意見もあり、大変貴重でした。

・バス路線の椎谷出雲崎線は時間の面からも利用しずらい。

・西山号を小型化してほしい。そうして便を増やしてほしい。

・JRとバスの運行時間帯が同じようなので運行時間を変えたら利用しやすくなるかも。

・フリー乗降の区間を広げてほしい。

・本当に困っている人にはタクシー補助券を出す。

・働く場を増やしていく。製造業だけではだめだ。若者に魅力ある業種を。

・労働者としての外国人活用も考える時代ではないか。

・2つの大学があるのだから、卒業生に柏崎に住んでもらえるような就職支援があるといい。

など、これまでの報告会と違った意見も出され、広い地区での意見聴取の必要性を感じました。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

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