新退教柏刈支部総会
今日は新退教柏刈支部総会に参加しました。新退教とは、新潟県退職教職員連絡協議会のことです。私も所属しています。毎年この時期に総会を開催しています。
この春の時期はいろいろな団体の総会が開かれます。そこでは、最近会員の減少が加速しており、組織の存続が危ぶまれている、という話が必ずといっていいほど聞かれます。会員が減少するとそれに伴って会費が減り、組織で行うイベントや活動がうまく行えなくなってしまい、それが会員離れに拍車をかけるという悪循環に陥ってしまうようです。何か妙案はないでしょうか。
さて、今日の新退教の総会では大正生まれの方も参加していました。大正・昭和・平成・令和と4つの元号を生きている方です。総会に参加するくらいですから、さすがに車の運転はやめられたとのことですが、お話をしてもしっかりとしていました。「今は100歳まで元気にいる時代ですよ」と言うと、「あとたったの6年だから大丈夫だ」と答えるのです。素敵ですよね。本当にお元気でお過ごしいただきたいと思います。
そんなこともあったのですが、夜には同級生のお通夜がありました。現職の教員でした。朝出勤し、そこで倒れてそのままだったそうです。突然なことだったようです。でも他人事ではありません。
お通夜には大勢の教え子の姿が見られ、生徒による弔辞もあり、涙なくしては聞くことができませんでした。子どもたちをはじめ保護者の方々や周りの先生方に愛されていたことが伝わりました。
彼との会話で今でも覚えていることがあります。もう20年以上前のことです。お互いにバレーボール部の顧問をしていた時に交わしたことです。
彼:「子どもたちがバレーボールをやるときに一番楽しく感じることは何だと思う?」
私:「対戦相手に勝ったり、今までできなかったことができるようになったことか」
彼:「いや、一番は勝つことではなく、ラリーが続くことだな」
正直、それまでの私の中にはなかった概念でした。ラリーを続けられるということは、お互いの技術を尊重した中で行われることだと思います。バレーボール指導の初心者だった私は、個人の技術を高めたり相手チームに勝つことを目指していたように思います。子どもたちに本当の楽しさを味わわしていなかったのではないか、と反省させられたことを思い出します。こう思うことができただけでも、彼は私の恩人です。
ご冥福をお祈りいたします。