悠遊健康村病院
今日は長岡市にある「悠遊健康村病院」で立川厚太郎ドクターから転倒予防と障害者スポーツについてお話を聞きました。立川先生はこの転倒防止と障害者スポーツに関しては県内トップの方です。
お話を聞きに行くということで議員仲間に声をかけたところ、7名の議員が興味をもって参加してくださいました。高齢者や障害者にとって、暮らしやすいまちづくりをすることに対しては異を唱える人はいないと思いますが、一般質問を直前に控えたこの時期に時間を差し繰って参加してくださった議員の方々には感謝いたします。
立川先生のお話の抜粋です。
・特に高齢者の転倒は寝たきりにつながる。転倒を減少させることが医療費の削減につながる。
・転倒防止として「まちおこし」に取り組んでいる都市は、東京都中野区、茨城県鹿嶋市、山梨県富士吉田市が先進的である。
・転倒予防には住宅、道路、薬、行政など多くの業種が関わらないと進めない。「転倒予防都市宣言」を出せるように環境を整えてほしい。
・アメリカと日本の大きな違いは「バリアフリー」の広がりにある。日本はもっとバリアフリーに関心をもち、道路、住宅など様々なところの環境を整えるべきでは。
・転倒防止は大きなくくりとしていろいろなところと関連付けて進められるべきであるので、そのコーディネーターとして行政や商工会の力が必要になる。
・柏崎市ではコツコツ貯筋体操を行っているので、それと関連した取り組みとして推進できる。お金をかけずに広めていけるのでは。
・障害者スポーツは肢体不自由、知的、精神の障害すべてを対象にしている。スポーツを通して自立を促すことを目的にしている。裾野を広げるためには学校の協力がもっと必要。
立川先生はお忙しいにもかかわらず1時間以上時間をとってお話をしていただいた後、悠遊健康村病院の施設の見学と説明までしてくださいました。
文教厚生常任委員会に所属している私にとってはこれからの議員活動の一つの大きな方向性を示していただいたような感じがしました。先進的に取り組んでいる自治体への視察を通して転倒予防都市宣言を出すことも柏崎市にとっては必要なことだと思いました。
立川先生、ありがとうございました。
夕方からは、防災士チーム柏崎のメンバーでの防災フォローアップ研修会が行われました。今日は「目黒巻」についての研修と、「警戒レベル」発令についての話がありました。
目黒巻とは、災害時の状況を自分自身の問題としてイメージするトレーニングツールです。巻物のような細長い用紙に時系列にそって自分の行動を予測して書いていくものです。自分を主人公として物語を時間軸にそって自由に書き綴ります。発災後自分の周りで何が起こるかを想像する災害イマジネーションが大切になります。
目黒巻は一人で考えていくこともいいのですが、同じ災害を想定して数人の中まで自分が書き綴った目黒巻を見せ合い、自分が考えていたことの不足を補うことも勉強になる、とのことです。
また、「警戒レベル」については、柏崎市でもこの警戒レベルを用いた避難勧告の発令が6月から始まります。警戒レベル1と2は気象庁が発表しますが、3・4・5は市町村が発令します。
・警戒レベル1・・・警報級の可能性
・警戒レベル2・・・注意報
・警戒レベル3・・・避難準備、高齢者等避難開始
・警戒レベル4・・・避難勧告、避難指示(緊急)
・警戒レベル5・・・すでに災害が派生している状況であり、命を守るための最善の行動をとる。
これらのことは、6月20日の配布物で全戸に周知するとのことですし、市のホームページは更新されているとのことでした。