個人研修3日目
先月5月28日・29日に参加した研修会は4日間日程でした。その後半部分を今回、今日明日の日程で受講してきます。
今日は、「人口減少社会における発想の転換~横須賀市の事例から~」と「地方創生、空家対策」の講座でした。以下講座の抜粋と所感です。
人口減少社会における発想の転換
・まちから出ていく人が多ければ市民満足度に予算をかける、入ってくる人が少なければよさの発信に力をかける。 ・はこものに頼らないまちおこしをしていく。ないものねだりではなく、あるもの探し、あるもの活用が必要。 ・発想の転換で価値がないと思われていたコトやモノに交換可能な価値を与える。 ・市役所と医師会が仲良くすることで在宅療養の連携が進む。 ・横須賀市のエンディングプランサポート事業は研究するに値する。
・前横須賀市長の吉田雄人氏を講師とした研修であった。横須賀市は人口およそ40万人、面積およそ100平方キロメートル、アメリカ軍の基地があるところである。そこでも人口減少が課題となっている。市長として「発想を転換して」課題に立ち向かっていった具体的事例の紹介があった。 ・マイナスイメージ(基地の街)を払拭しようとするのではなく、あえて積極的にアピールすることによって横須賀市のイメージを変えることに成功した。柏崎市でもこういうことは可能なのではないかと感じた。 ・吉田講師が話していたように、転出者が多い場合は市民満足度の向上に予算をかける、とのことでした。柏崎市は、よさを発信する施策の前に、市民満足度を以下に向上させていくのかということに力を注ぐべきかもしれない。 ・横須賀市は、ゆりかごから墓場まで、ではなく、「出生前から没後まで」を実現させる施策を考えている。特に身寄りがない方の終活支援としての「エンディングプラン・サポート事業」は柏崎市でも参考になる事業だと思うので、研究していきたい。
地方創生、空家対策
・第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」における新たな視点として6つ ・地方への人、資金の流れを強化する ・新しい時代の流れを力にする ・人材を育て活かす ・民間と協働する ・誰もが活躍できる地域社会をつくる ・地域経営の視点で取り組む ・関係人口を増やしたり、外国人労働者、保育人材の育成も大切な視点。 ・現在世界では、環境配慮企業でないと投資をしない、誘致をしないように流れている。 ・外国人向けの情報発信をこれまで以上に推進する必要がある。特に防災や街中の工事の告知など。 ・空家をつくらないような対策が重要になってきている。 ・これからの空家対策は、「活用」と「取り壊し」の2つの方向を考えなければならない。
・今はどの自治体も定住人口の増加としてUターンやIターンの施策を進めているが、まずは「関係人口」を増やしていく対策に力を入れることが大切だと考える。いかに柏崎市と縁を感じてもらえるか、ということでの施策に取り組んでいるが、さらに推進していくことを確認していく。 ・空家対策として、空家をつくらない対策が必要、という話であったが、まさにそれがこれからの重要施策になると思う。柏崎市では今年度から納税通知書と一緒に住宅の管理等についての文書を送付しているが、その手ごたえを確認したい。各高校の地元以外での同窓会の時に、空家にしないような文書を配布している自治体もあるとのことなので、参考にしたい。
講師をしてくださった吉田雄人前横須賀市長、岡田久典様、ありがとうございました。