BWR運転訓練センター 市教育センター研修(道徳)
午前中には「BWR運転訓練センター」を視察してきました。原子力発電所の中央制御室を忠実に再現したシミュレーターによる訓練を行うところです。
BWRは沸騰水型原子力発電所で、PWRは加圧水型原子力発電所のタイプです。柏崎刈羽原発はこのBWRです。全国にあるBWRの発電所は今すべて停まっています。
今日視察したところは荒浜にある訓練センターで、1974年4月から訓練を始めています。全国から訓練性が来ており、2日から2か月間の訓練を行っています。訓練のプログラムによると、3~5人のチームで座学で学び、シミュレーターによる実地訓練を行うとのことです。当然、その訓練中には事故を想定した流れがあり、忠実に再現された中央制御室ですから、事故の種類によってどのボタンを押し、レバーを操作するのかということ細かな動きを学ぶそうです。
今日の視察の中でも事故を想定した動きとして、原子炉を停止するボタンを押させていただきました。BWRでは原子炉を停止する制御棒は原子炉の下から上がってくるのだそうですし、PWRは上から降りてくるのだそうです。
今後原子力発電所が進化していくとしたら、今回見せていただいた中央制御室の操作もすべてAIがすることになるのではないかと思いました。そういう進化を遂げてくれないと、一番怖いのがヒューマンエラーですから、事故が起こったときにそこで操作を任された人に万が一のことがないとは限りませんから。
今日、対応してくださったセンターの皆様、大変ありがとうございました。
先日視察察せていただいた海洋生物環境研究所もそうですが、近くにある施設のことをあまりにも知らな過ぎたのではないかと反省しています。今日のBWRセンターは三宮議員からの紹介でした。これからも議員の仲間同士で各自がもっているネットワークを活用して、もっと多くの事業所、施設を勉強させてもらえれば幸いです。
午後からは、柏崎市教育センターの研修講座に参加させていただきました。今日は第五中学校での「道徳」の師範授業と講義でした。
道徳は今回の学習指導要領の改訂により、昨年度から小学校ではすでに教科としての扱いが始まり、今年度からは中学校でそれが始まりました。教科になったことで学校現場では授業がどう変わったのか、教職員としての意識はどう変わったのかなどとともに、子どもたちの「道徳性」はそれまで以上に確実に育まれているのかなど、興味深いものがあります。
特に、教科として扱いのであれば、「指導」だけでなく「評価」がそれまで以上に明確にされなければならないと思います。通知表や指導要録に記す「評価」。それを見る子どもや保護者が納得し、それ以降の子どもたちの考え方や行動様式によい変化が生じることが求められます。
今日の師範授業と講義だけでは現場から離れて早4年が過ぎた私にはわかりずらいことがありましたので、さらに個人的に研究していき、市民の皆様にも伝えていけるようにしたいと思います。
今日の講師をしてくださった田村博久上教大学特任教授、ありがとうございました。