SOSの出し方教育
子どもたちの命を守るために様々な取り組みを学校では行っています。「いじめ見逃し0スクール」をはじめ、いじめ根絶に向けての取り組みはここ10年いや20年も前から行っています。しかし、なかなかいじめはなくなりません。近年はSNS上でのいじめもあり、学校内では目につきにくいものになってきました。子ども同士のいじめだけではなく家庭内での虐待をはじめとするトラブル、対大人とのSNSを介したトラブルなど、子どもを取り巻くリスクは大きくなってきています。そのため、自分自身を守るために、自分の心を壊さないことから命を絶つことまでを未然に防いでいくための方法を身につける必要があります。今ではこういうことも学校で行わなければならない時代なのかと、少し複雑な気持ちにもなります。
今日の「SOSの出し方教育」は、西山中学校を会場に行われました。柏崎市のこころの相談支援課と学校教育課の職員による寸劇があったり、SOSを出すこと、受け取ることの大切さの説明があったりしました。その重要性を知るうえで、大変わかりやすい劇や説明でした。生徒も前向きに考え主体的に関わっていました。西山中は全校生徒が100名弱の学校ですが、素晴らしい生徒だと感じました。私も7年前には勤めていた学校ですが、その時を思い出しました。
全国では平成30年には20840人の方が自殺したとのことです。1日平均58人です。幸い柏崎市の児童生徒の自殺者は0ですが、安心できるものではありません。
基本的に何かあったら「信頼できる大人に助けを求める」ことです。これは自分自身のことであっても、周りの友達の中に心配な人がいる場合でも同じです。自分ですべてを抱え込まないことです。これは子どもだけではなく、我々大人の世界でも同じことです。相談しやすい友人を作ることが何よりですが、そういう人がいなくても今は専門の窓口がいくつも設置されていますので、そういうところに相談することもアリです。解決のためのアプローチをいくつももっていることが大切なことです。
西山中学校の生徒、教職員の皆様、ありがとうございました。市の職員の皆様、お疲れさまでした。
今日の西山中学校でのSOSの出し方教育は市長の記者会見でも告知されていたことですが、知らない議員が少なくありませんでした。学校教育関係は文教厚生常任委員会の所管でもありますので、私から文教厚生常任委員へ参加を呼び掛けたところ、委員全員が参観に行くことになりました。今の柏崎市議会の期数の若い議員は、一つの呼びかけに対して、肯定的に受け取り、一緒に取り組んだり、参加したりして行動に移してくれます。声をかける私にとっても気分のいいものです。前の4年間では会派以外の先輩議員から、このような声をかけてもらったことは極めて少なかったです。これからも会派にとらわれず、気持ちのある仲間を募り、「市民の福祉向上」のためにいろいろな調査・研究・視察に取り組んでいきたいと思います。