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市教育センター研修(人権教育、同和教育)


柏崎市教育センターでは教職員あるいは一般向けで多くの研修会を企画しています。今日は人権教育、同和教育の研修として中島茂樹様を講師とした講演会でした。中島様は徳島県人権エンタメ集団「友禅」のリーダーとして、人権教育、同和教育というとどうしても暗く、まじめになりすぎる傾向にある研修会を、時には笑いを含めてできるだけ明るくお話しくださる方です。中島様はまだ若く、ご自身が被差別部落出身であることを隠さず、ご自身の結婚時に受けた差別とも思える言動を織り込みながら、それを反面教師として今の若者に伝えていこうとしています。

「みんなが幸せになる学習こそ人権学習」であるとし、ただ知識を教えるだけではなく、それが行動に移せるようにまで高めていけなければ本当の学習ではない、ということを熱く語ってくださいました。徳島県では「人権部」という部活があるとのことです。そこに所属した経験から、演劇を通して社会に訴えていくようになったのです。

柏崎市では正面にこの同和問題が浮かび上がることは少ないようですが、同和問題が全くないわけではありません。同和問題というと被差別部落に対する問題ですが、新潟県ではそれを含めて生まれながらに受けている言われなき差別問題すべてを問題としてとらえていこうとしています。

政治関係としては、この同和問題や同和教育などで使われている「同和」という言葉は法律用語として使われていないのだし、同和問題はすでに解決済みとの見解が出ているのだから、あえて触れる必要はない、と考えている方もいます。しかし、現実として全国でいまだ結婚差別や就職差別を受けている人がいます。そういう方の実態を法律としては解決済みとして、見てみないふりをしてはいけないと考えます。学校教育ではその実態を踏まえ、これからの将来、柏崎市だけではなく全国いたるところで暮らす可能性がある子どもたちにしっかりとした学習をしてほしいと思います。

今日、講演をしてくださった中島講師、ありがとうございました。


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