ろうあ者との懇談会
ろうあ者とは耳が不自由な方です。ろうあ者の方のコミュニケーションの主な取り方が手話です。話す人の唇を読んだり、筆記によって意思疎通を行ったりすることもありますが、手話が一般的のようです。今ではテレビでも手話で通訳している番組もあります。柏崎市では成人式の式典では手話通訳もやっています。
ろうあ者は障がい者ですが、一見しても障害があることには気づかないことが少なくありません。ですからいろいろな場面で誤解されることもあると思います。
ろうあ者の皆様にとって暮らしやすい社会にしていくことは私たちの使命だと思います。そのためにもろうあ者の方々の暮らしや気持ちを少しでも理解する必要があると思っています。
今日はそのろうあ者の方々との懇談会でした。私にとっては2回目の会合でした。今日はある方の戦争体験を聴きました。といっても手話で話すことを手話通訳の方から言葉にしてもらったものを聴いたのですが。実際の体験談ですから当時の状況やそこに出てくる人の思いなどが心に響いてきました。当時の大変な思いはもちろんですが、現在に至るまでの苦労を冷静にしっかりと伝えられるということ自体にその方の人としての大きさを感じました。
さて、現在柏崎市にはろうあの方が40人ほどいるとのことです。しかしこれは手話通訳を必要としている方で、登録してある人ですから、実際にはもっと多くの耳が不自由な方がいると考えます。加齢によって耳が遠くなった人や、耳が聞こえていた時期があり文字や自分の言葉で話せる方を含めるとどのくらいになるのかわからないとのことです。
このろうあの方が日常生活において周りの人と意思疎通ができるとしたら、手話か筆談になることでしょう。柏崎市においては、もっと手話通訳がスムーズに利用できるシステムの構築が急がれます。
今日はろうあの方々が元気に過ごせている姿を感じることができ、その中で不便を感じていることも感じ取れた大変いい機会だったと思います。
ありがとうございました。