市有地の未利用地
今柏崎市では公共施設の再編成を考えています。公共施設の総延べ床面積を40年間で20%減らしていく計画です。つまり今の5分の4にしていこうとしています。これは市の規模からしても、維持管理にかかる費用、利用者の減少などを考えて当然のことだと考えます。しかしその再編の対象になる施設が身近なものとなると、賛成し難い気持ちになることもわかります。
このことは昨年度からモデル地域を決めて取り組んでいますが、なかなか進んでいかない現状があります。そのことから、市内全域に広がった時の混乱も想像できます。でもこれを行わなければ市全体が沈んでしないかねないと思います。どのタイミングで、誰と相談し、住民に伝えていくのかによってうまく進められるかどうかがかかってきています。
この公共施設の再編成では、これからは学校の統廃合も進めていかなければならない時期だと感じています。今年度で高柳中学校が閉校し五中に統合します。これによって市内の小学校は20校、中学校は11校になります。学校の統廃合は2年や3年で決められるものではありません。高柳中学校の閉校によって学校の統廃合の議論が活発になるといいのですが、逆にこの統廃合でひとまずは話題にしないという流れでは…、時代が進まないと感じます。
私が学校の教員だったころは学校の統廃合に否定的でした。しかし今はそうも言っていられない現状があります。部活動の設置にしても、教員の仕事量にしても、柏崎に1年間に産まれる子どもの数を考えるとこのままでは地域の発展も維持も難しいと思うのです。だって、柏崎市では年間500人くらいしか子どもは生まれないのです。1学年500人を小学校では20校で分けるのです。平均すると1校25人です。中学校11校で分けると1校45人です。学年がこの人数で適切な教育活動を行うとなるとどうでしょう。メリット、デメリットをもっとしっかりと考えないといけないと思います。
それはそうと、今日は市が所有している土地で未利用な土地の今後について財政管理課の方から話を聞きました。未利用地は建物を取り壊して更地になっている土地のことです。市内のいたるところでこの市有地の未利用地はあります。特に閉校になった学校跡地が多いようです。当然、民間に売りに出していることろも少なくありません。しかし、民間にしても活用するには場所がよくなかったりしていますので、売れていないようです。
その中で特に広く、活用のめどもありそうな土地があります。鯨波の今はクレーン射撃場になっている土地です。陸上競技場2つ分以上あります。8号線に接していますし、今後完成する8号バイパスの出入り口の道が隣にできるところです。
今は土地開発公社が所有していますが、令和4年度までに市が買い戻すことになっています。およそ9億円です。市としては買い戻してからの活用計画をつくっているとのことです。この土地の活用については注目している方も少なくありません。企業を誘致してくるにしてもその整備に時間がかかるかもしれません。今は市の計画を見守っていこうと思います。
先に書いた公共施設の再編成問題とこの市有地の問題は議員としても考えていかなければならない重要な課題だと思っています。議員の間でも議論を重ねていきたいと思います。