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綾子舞

昨日の午後は「綾子舞」アルフォーレ公演を観てきました。私は綾子舞を鑑賞すること自体初めてでしたが、大きな舞台でも一人一人の存在感が際立っており、国指定の重要無形文化財になるものは違うなあと感じました。テンポもよく、最初から最後まで飽きることなく見ることができ、感動しました。それにしても、アルフォーレの大ホールがほぼ埋まるくらいの観客でしたから、市民の皆さんにとっても興味関心が高いものなのだと思いました。

パンフレットには「今から約500年前に鵜川大字女谷に伝えられた綾子舞。現在は高原田と下野の2つの集落のみが先祖伝来の芸能を誇りにし、情熱を燃やして伝承しています」とあります。今日の演目にしても同じ題目のものがありましたが、高原田と下野のものでは少し違っていました。しかしいずれも観客をひきつける素晴らしい芸能でした。この2つの集落はそんなに離れているわけではないのに、500年も別々に伝わってきているということ自体驚きです。

綾子舞とは…ということで、これもパンフレットに書いてあったものですが、こういうことを知って鑑賞すると、より奥深さを感じます。以下に続けます。

「柏崎市の中心から南へ16㎞離れた鵜川大字女谷の2つの集落(高原田:たかんだ・下野:しもの)に約500年前から伝承された古雅な芸能です。綾子舞は女性によって踊られる小歌踊と、男性による囃子舞、狂言の3種類からなっています。赤いユライ(赤い布の冠り物)をかぶり、美しい扇の手振りと足をあやにして踊る綾子舞は、扮装や振り・歌詞などが、出雲のお国一座などが始めた女歌舞伎の踊りに極めて似ており、また、狂言にも現存の流派の曲目になく、若衆歌舞伎の演目にあるものを伝えていることなど、初期歌舞伎の面影をよく残していると言われています。昭和51年5月4日、芸能史上きわめて価値の高いものと認められ、国の重要無形文化財に指定されました」とあります。私も初めて知ることが多く、大変興味深く感じるとともに、柏崎の偉大な文化である「綾子舞」をこれからも末永く伝承していかなければならないと強く思いました。しかし、伝承といっても現在は新道小学校と南中学校のみが活動に取り入れている状況です。その地区が続けていけばいいと人任せにするのではなく、自分としても何に関わり、支援していけるのかを考えて、行動に移していきたいと思います。

公演が終わると、演者がこのようにお客さんを送ってくれました。衣装も素敵でしたし、心温まる公演時間の終わり方にしては大変イキなはからいだったと思いました。ありがとうございました。

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