認知症サポーター
今日は柏崎市役所の介護高齢課の小池さんを講師にした「認知症」についての勉強会に参加しました。新人議員が勉強する会として、今回は認知症をテーマに取り上げました。学んだことを以下に記します。
○認知症は、「日時」→「場所」→「顔」の認識が順になくなっていく。
○認知症になると人柄が変わることもある。本人は周りの人が思う以上に苦しい思いをしている。本人は混乱してそれが怒りとして表れてしまっていることもある。
○65歳以上の10人に1人が認知症と言われている(国の見解)。5歳長生きすると認知症の人数も倍増し、90歳以上では約半数の人がなっていると言われている。認知症は長生きすればいずれなると言われている。
○接し方で症状の進行は変わってくる。
○うつ病をそのままにしておくと、6割は認知症になるとも言われている。
○認知症の方への3つの「ない」対応。①驚かせない、②急がせない、③自尊心を傷つけない。例えば、後ろから声をかけるのではなく、前に回り込んでから声をかけるようにする。
○認知症の予防としては、①生活習慣に気を付ける(生活習慣病を予防する)、②タバコはダメ、③趣味をもつ(仲間と一緒に楽しい趣味をする)、④2つのことを同時にする(音楽を聴きながら運動する、料理も2つのことを一緒にするなど)などが効果的。
○全国的に「認知症サポーター」を増やそうとしている。平成20年から始まり、今は全国で610万人、柏崎市には6425人がいる。プロとして活動するということではなく、認知症を応援するサポーターであり、認知症を正しく理解し温かく見守る人であり、何かあったら専門機関につなげる人です。
○柏崎市としての認知症についての相談窓口は、①地域包括支援センター、②市役所介護高齢課、③元気館、④担当ケアマネージャー、⑤かかりつけ医、⑥柏崎厚生病院、などがある。医師に相談する場合は、いつ頃から、症状はどんなものがあったかをできるだけ具体的に伝えるようにする。
○大切なのは相手を思いやる心。
今日の講習を終えたことで、私も「認知症サポーター」となり、オレンジバンドをいただきました。上の写真のようなオレンジバンドをつけている人が、認知症サポーターです。今回の講習の中には「若年性」の認知症もある、ということも話されました。若年性とは、64歳以下で認知症を発症する場合です。今は高齢者の家族が認知症だとしても、隠そうという意識がある家庭は少なくなってきているようですが、若年性の認知症の場合は、あまり周囲に知られたくないとしている家庭も少なくないと聞きました。いずれにしても、認知症についての偏見をなくし、地域でその人やその家庭を支えていこうとする気持ちが大切だと思いました。ご家庭で抱え込みすぎないで、早めに相談することが、認知症の進行を遅らせたり、大変な思いをしないようになるので、これも大切なことだとも思いました。
講演してくださった小池さん、ありがとうございました。