top of page

市町村議会議員特別セミナー

昨日の夜は熊本地震があり、その被害状況も明るくなるにつれて明らかになってきました。大勢の方が被災され、何人もの方が亡くなってしまい、心が痛みます。早く復旧、そして復興が進むことを願っております。

さて、昨日今日と平成28年度第1回市町村議会議員特別セミナーに参加してきました。講義として4コマありました。「養父(やぶ)市における国家戦略特区の取り組みと地方創生について:広瀬栄養父市長」「神山プロジェクト~創造的過疎から考える地方創生~:大南信也グリーンバレー理事長」「教育から始まる地方創生・地域活性化:藤岡慎二教育政策アドバイザー」「地方創生の課題と地域力創造のポイント:椎川忍地域活性化センター理事長」です。どれも地方創生を国から降りてきているものと受け取るのではなく、地方から提案し積み重ねていくものであるとして考えています。国が例示しているようなものに流され画一的な取り組みをするのではなく、それぞれの地域にあった独自のアイディアで他の地域と差別化を図りながら地域を活性化している様子を語ってくださいました。印象に残っていることを以下に記します。

○今のことばかり見て物事を始めてもいい方向にいかないことが多い。10年先をイメージして今は何をするべきかを考えて取り組むといいアイディアが出る。

○物事を考え、進めようとするときには「アイディアキラー」が出現するものである。アイディアキラーの口癖は「難しい」「無理だ」「できない」「そんなこと自分は聞いていない」「誰が責任を取る」「前例がない」。そういう人を乗り越えていかなければならない。

○新たな人の流れや環境の創出には、「人の情報が行き交う場」が必要である。

○好きな日本を素敵な日本にするには、「て」を加えてやればいい。

○地域から高校が無くなると地域が衰退する。

○「仕事がないから帰れない」ではなく、「仕事を作りに帰りたい」と言える高校生をつくりたい。

○学力をつける勉強だけだと愛郷心は育たない。地域の人が教育に関わっていく必要がある。

○仕事をつくればまちが活性化するのか? 教育・医療・福祉・日々の生活が充実していないと人は残らない。

○外から来た企業はその地元と心中はしない。誘致したからOKではない。大型店舗は地元をシャッター街にしてしまう。そして業績が上がらなくなると撤退する。残った地元はどうなるのか!

○役所は人員を削減したら人材育成費は上げるようにしないといけない。民間では当然行っていること。

○人口減少を市単位ではなく、より小さな中学校区くらいの集落単位で調べていくことも大事。

○地方創生とは言うが、地方では今元気になればいいという問題ではない。自分たちの子や孫のための課題解決をすると考え、中高生と一緒に考えていく必要がある。

○医療の無料化や保育料の無料化などをやると、財政的に強い自治体しか勝ち残れない。お金の世界で戦うのではなく、違う土俵を見つけていく必要がある。

○国産外消(クールジャパン)の前にまず国産国消の展開を考える。

その地域の取り組み、成功事例を学ぶことも大切だと思いますが、人口減少問題への取り組みの本質を考えることの方がまずは大切だと感じました。講師の先生方、ありがとうございました。昨日今日のことを柏崎市にも必ず生かしていきたいと思います。

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
bottom of page