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発達特性がある子どもへの指導・支援

今日は8月4日に続いて、柏崎市教育センター研修の講座「発達障害がある子どもへの指導・支援①」に参加させていただきました。通常学級における特別支援について、ということで、いわゆるインクルーシブ教育の在り方の一つとしての研修でした。今日は学習面の支援についてのテーマでした。1年半ほど前とはいえ中学校の教員をしていたので、どんな子どものことかについてはイメージできました。その子たちについての学習支援については現職の時に知りたかった内容も少なくありませんでした。いくつか学んだことを記します。

○通常学級内での特別に支援が必要な子どもたちの割合は、「学習面での支援が必要・4.5%」「行動面での支援が必要・3.6%」(重複が1.6%)で、おおよそ6.5%の子どもである。30人のクラスには2人くらいいる割合。

○柏崎市では特別支援として、「全校体制で取り組む特別支援教育」「一貫した指導や支援及び連携の強化」を努力点として設定している。

○「多様性の容認」が無ければ、インクルーシブ教育は成り立たない。

○子どもの行動を「好ましい行動」「好ましくない行動」「許しがたい行動」の3つに分け、好ましい行動を増やしていけるように、時には好ましくない行動をすぐに注意するのではなく、見守ってやることも必要。この判断基準が大切であり、組織的に全体として取り組むときにはこの共通理解が必要。

○「ほめる」から「認める」に進化させていく。

○発達障害に共通する特徴とは「状況依存性」である。LD(学習障害)は「学習の仕方」という状況に左右される。ADHD(注意欠陥多動性障害)は「刺激量」という状況に左右される。高機能自閉症(ASD)は「場の構造化」という状況に左右される。

○このような特性のある子どもたちへの対応のポイントは「子どもの行動には意味がある、ということを理解すること。なぜそういう行動をとるのかを考える」「経験と勘はもちろん大切だが、特性のある子どもたちへの対応は、エビデンスに基づいた検証と支援方策の検討が必要」である。

○縄跳びがうまくできない子やひらがなの「き」の縦の線をななめではなく垂直に書く子はLD傾向にあるかもしれない。

○LDの子どもに対するプリントの字は明朝体ではなく、「丸ゴシック体」がいい。

これ以外にも「授業づくりのポイント」や「なぜADHDの子が多動になるのか」などについてのお話があり、大変分かりやすかったです。当然学校現場での指導の在り方についてですから、教員対象の講座です。しかし、今の学校現場での特別支援の現状を学ぶことにより、「障害者差別解消法」を受けての市の取り組みなどへの関連やつながりも理解できると思います。このように今の教育の現状を知ることにより、市民の皆様の関心ごとの一つ一つに寄り添えるような議員でいられるようにしたいと思います。

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