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バイオパワーステーション新潟の視察

今日は新潟市北区にある「バイオパワーステーション新潟」への視察を行いました。このバイオマスパワーステーション新潟は、「林業復興を主目的に山林未利用材等を利用した木質バイオマス発電」をしているところです。本格的なバイオマス発電の事業所は県内初とのことです。バイオマス発電はくくりでいうと火力発電になります。このバイオパワーステーション新潟では、その燃料が化石燃料ではなく、山林から切り出された木材で建築用にならないような未利用木材や間伐材、解体した家屋から出されるリサイクル材ということです。それ以外には「パームやし」も燃料の一部として使っています。ここでの燃料となっているパームやしはインドネシアから輸入していますが、その他の木材関係は全て県内産でまかなっています。この先20年間以上は県内産のみで燃料がまかなえるという見込みです。こういうことができるということは素晴らしいと思います。資源循環型社会を目指した発電ですからエネルギーの地産地消が可能ということになります。燃料は毎日160~180トン使い、毎日1100キロワットを売電しているとのことです。ストックとして木材4000トン(20日分程度)を敷地内に置いてあります。

○発電所の総事業費は35億円程度。新潟県の第四銀行と福島県の東邦銀行が出資。発電能力は5750キロワット。

○年間53000トンのCO2削減になっている。

○10月3日から営業運転を開始した。24時間運転をしており、従業員としては3交代制で常に3~4人常駐している。

○必要燃料は年間6万~7万トン。送電量は年間4000万キロワット時(一般家庭の使用量に換算すると11000世帯分)。年間収入11億円。

○送電は6万ボルトで行っている。

○燃料含水率は、未利用材が40~60%、リサイクル材が10数%。乾いた木材は燃えやすいが持続性が無かったりするので、これらの木材を混合して全体の含水量を調整しながら燃焼させている。

○東北電力に売電している。売電時の買い取り価格は、燃料によって変わり、未利用材を燃料としたときの売電価格は37円/kwで、リサイクル材を燃料としたときは17円/kwである。

○新潟市は国から「バイオマス産業都市構想」に指定されているが、この事業所との関係はない。新潟市からの補助や助成は全く受けていない。新潟市からの出資もない。立地から運営全てを民間で行っている。

対応してくださったバイオパワーステーション新潟の小林さんをはじめとした皆様、新潟市経済部企業立地課の高山さん、ありがとうございました。

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