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大学の先生方と原発について意見交換 中学校研究発表会

今日の午前中は茨城大学の乾教授と福島高専の斎藤教授が来庁して、総合企画部と原子力安全係の方々および会派の議員で「原子力発電所の在り方、廃炉に向けた取組」などについて意見交換を行いました。まず市の当局の方々から柏崎刈羽原発についての話がありました。こんな話題がありました。

○原発を廃炉にするには1基について300億円くらいかかり、時間としては30~40年かかる。解体し、除染などもしなければならないので、廃炉にしていくときには限られた業者しか参入できない。

○原発を頂点として柏崎の産業構造が成り立っているわけではないが、原発は柏崎の産業で大きなウエイトを占めている。

○市としては原子力に大きく依存しないまちづくりを進めていく。そのような産業、経済構造をつくっていく。

○平成24年から3年間、「明日の柏崎づくり事業」を原発賛成、反対、中立の立場の方々8人によって構成したメンバーで話し合いを進めてきた。再生可能エネルギー、異業種連携、地消地産の方向性で議論をした。

○経産省のエネルギー庁としても原子力による電力量の割合を下げてきているから、柏崎も構造転換していこうという意識が芽生えた。市としても太陽光など再生可能エネルギーの活用の方向性を打ち出している。

○柏崎市における原発関連の仕事についている方は20%以内くらいだが、東海村では50%くらいいる。

○柏崎市独自で原発の安全性が高まってきたなどとの発信はしていない。国の判断に任せているのであって、市として安全だという根拠がないから。柏崎市は原発だけのまちではないとPRしている。

○柏崎市以外の地域からすると、柏崎市の原発の安全性については大きな視点、関心ごとである。

○原発についての将来構想については柏崎市と刈羽村でのすり合わせは全くしていない現状である。県としての関わりや調整もない。

こういうことについて質問を受けたり、福島の状況や福井県の状況(乾先生方は昨日福井県に行って原発についての説明を受けてきたとのことです)について話し合いをしました。今、柏崎市でも特別委員会を設置して全議員で原子力発電所について研究しています。会派独自ではありましたが、このような勉強会は大変有意義でした。乾先生、斎藤先生、市当局の方々、ありがとうございました。

午後からは柏崎市立第五中学校で行われた、県中教研事業である「進路指導研究発表会」を参観しました。研究主題は「自分の考えを広め、自信をもって将来を生きる生徒の育成~職場体験学習を通して生徒が考える21世紀型能力~」でした。キャリア教育の中核である職場体験を五中では中学2年生が夏休みに5日間行いました。その成果を生徒同士が共有するための授業でした。五中の2年生は10名くらいなのですが、みんな一人ずつで体験をしていました。受け入れてくださった事業所は大変だったかもしれませんが、私が一般質問をして訴えたように、子どもたちにとっては3日間程度では感じられないくらい貴重な体験をさせてもらったと思います。その成果がお互いに意見交換され、生徒にとっては望ましい勤労観、職業観が身に付けられたと思います。いい授業でした。

授業内でも扱われていましたが、「2011年にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に、今は存在していない職業に就くだろう」とニューヨーク市立大学教授は予想しています。つまり今から15年後には、現在考えもできないような職業が一般的になってきていることになります。しかし、職業に就くことの意義は今と変わらないと思います。ただ生活のためだけの仕事ではなく、自己の向上や社会貢献という面での職業人であることが大切だと考えます。授業参観後の協議会は「ファシリテーション」の形態で行われました。今は多くの研究授業後の協議会はこの形態で行われているとのことです。柏崎市議会も先日ファシリテーション研修をしました。ただ講演を聴いたり、意見交換をするより、理解が深まり互いの意見を共感共有し合えるのでしょう。大変いい研究会でした。参加させていただいてありがとうございました。

昨日のことですが、桜井さんの個人演説会で会田市長が応援演説をしていました。半田コミセンに100人くらい集まりました。会田市長が市長としてこのように大勢の市民の前で話をする機会はもう多くありません。議会には11月29日の随時会議で最後のあいさつがあります。

桜井さんは会田市政の正統な後継者としてぜひ市長となり、活躍してほしいと願っています。

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