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総務常任委員会県外視察3日目


今日は県外視察3日目でした。長野市で「地域おこし協力隊」について視察、説明を受けました。

長野市は全国で43番目に市政をひき、今年で市制120年を迎えます。市内にある善光寺には年間600万人もの観光客が訪れます。柏崎市の4倍、およそ38万人の人口があり、面積も2倍の広さがあります。しかし、市域の4分の3が中山間地域で、その中山間地域の人口は3万3000人と、都市部と中山間部の差が大きい市でもあります。

この地域おこし協力隊は長野市内の中山間地域で取り組んでいるものです。以下は説明で印象に残ったことの抜粋です。

・地域おこし協力隊は国の政策として行っており、その市よりも大きな都市からくる人でないと受け入れられない。つまり、長野市の地域おこし協力隊員は長野市よりも大きな地区の出身者ということになる。

・長野市では長野市全体として募集採用するのではなく、13の中山間地域が独自に人数を決めて募集し、採用している。現在は12の地区で21人の協力隊員が活動している。→男性17人、女性7人。そのうち夫婦はいないが、家族と一緒に移ってきた方が10人いる。

・募集中に、地区見学会を行い、担当者と会って話をする機会がある。全ての地区で募集すると埋まるということでもなく、募集人数より多くの応募があるところもある。→ジビエ振興の地区は2人募集のところ13人の応募があった。竹細工の地区は1人募集のところ6人の応募があった。また、新年度からの採用ではなく年度途中の採用の場合は人数も多く集まる。→地区の方や担当職員との面接ののち採用を決定する。

・長野市では地域おこし協力隊を平成26年度から導入している(国は平成21年度から)、長野市特別職非常勤職員という雇用形態。だから各地区の支所には机がある。

・3年間の任期で活動しているため、第1期の方10人は今年4月で人気が終了した。その10人のうち9人がその地区に定住している。他の1名は学生だったため復学した。

・現在の活動は、リンゴ農家の後継者になるための活動、農作物の6次産業化、移住者受入の環境整備、ジビエ振興、エゴマプロジェクト、地域PR活動など。

・協力隊員全員が集まっての情報交換会を以前は月1回ほど行ってきたが、現在は各自連絡を取り合ったりできているので年に1~2回の会合にとどまっている。

・各地域で、協力隊員をどの組織が受け入れるかなどをしっかり決めて取り組みを行っているので、地域を上げた協力体制がある。住居の世話もしているところもある。

柏崎市でも昨年度までは高柳地区で行ってきた地域おこし協力隊を全市域に広げていくことになりました。協力隊員自身がやりたいことと地域としてやってほしいことにギャップがあると長続きはしません。当然、定住もしないでしょう。採用するまでの間にその調整をし、お互いに気持ちよく活動できる環境を整えていくことが必要だと思います。そのためにも、協力隊を希望する地域では、その地域ならではの課題を把握し、それに共感する人を採用できるようにしてほしいと思います。

地域おこし協力隊についても様々な視点から考えていく必要があり、先進的に成功している地域の取り組みを学ばせていただき、大変勉強になりました。長野市の皆様、ありがとうございました。

3日間の県外視察でした。今回は1日1視察というゆとりある日程のような設定でしたが、移動距離が長く、それなりに大変だったと感じました。それにしても、今の柏崎市の課題にぴったりとマッチする視察でした。議員だけでなく、当局の方々ともこの情報を共有していきたいと思いました。

3日間ありがとうございました。

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