中学校授業参観
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今日は北条中学校で県指定の総合的な学習の時間の研究発表会があり、その参観をさせていただきました。県の指定の研究は2年間の指定期間があり、2年目の後期に今日のような発表を行います。
北条中学校の研究主題は、「生まれ育った地域の『歴史、文化』『人』『自然』の発展・継承~ファシリテーションによる練り上げ~」です。
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今日の発表では2・3年生の生徒が8つのグループに分かれ、3年生が活動してきたことについて意見交換を行いました。8つのグループのテーマは「歴史パンフレット」「つららなす」「十五夜祭り活性化」「動画づくり」「奉仕活動」「自然パンフレット」「環境美化」「北条観光案内」です。それぞれに地域の助言者がつき、3年生が発表したものに対して2年生と助言者が意見を言います。その意見交換をファシリテーションとして行う、というものです。今回の論点は「地域の方々や2年生から計画のよい点、課題点を挙げてもらい、活動実践Ⅱに向けての改善策をKPTで話し合いましょう」というものでした。KPTとは、K(keep:良い点)、P(problem:課題点)、T(try:改善策)のことです。
グループで話し合われたことを全体会で共有します。
授業参観後、参観した先生方は協議会で6つのグループに分かれて、今日の授業のことや、総合的な学習の時間について意見交換を行いました。私は学校現場から離れて2年半経ちますが、子どもたちの様子を見て、先生方と話をしているうちに、昔の感覚に戻っていくようでした。「総合学習は個で始まり、個で終わる。集団活動や体験活動があるものでも、あくまで個としての課題から考え始め、個としてのまとめで終わるもの」「総合学習にはキャリア教育だけではなく、平和学習や食育など様々な教育活動を取り入れていく」「キャリア教育は体験活動としての領域的側面だけではなく、機能的側面としての各教科におけるキャリア教育的視点を踏まえた教科指導が必要」・・・などを話しました。これは今の教育現場では正しいことなのかどうかは分からなかったのですが、他の参加者もうなづいていましたので、きっと間違ってはいなかったのだと思います。
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北条中学校は全校64名の生徒で各学年1クラスずつの学校です。小学校が隣に併設されており、給食をとる食堂はつながっていたり、一緒に活動できる環境があります。小中連携にはうってつけの環境です。地域は大変協力的で、学校の教育活動にも積極的に関わってくださっているようです。今日も総合的な学習の時間の活動に協力した地域の方々が参加していた以上に、地域のコミセンや町内会の方々、駐在さん、五十嵐元議員さんや三宮議員さんなど大勢の方が参観していました。地域が温かく学校を包み込んでいるような感じの学校です。そのためか、生徒も素晴らしく、教科の勉強だけでなく、地域と関わる総合的な学習の時間の活動もしっかりと行えているようです。当然、その生徒を指導する先生方も力のある方々でした。何年も前から知っている先生が何人もいて、私としても個人的に信頼できる先生方が多かったのです。
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1年生のクラスに私が好きな言葉が掲示してありました。「時を守り」「場を清め」「礼を正す」というものです。この言葉は子どもたちだけではなく、我々だって心がけなければならないことだと思います。
今日の夜、テレビで教育に関することをテーマにした番組がありました。そこで、今の子どもたちは「人と違ったことをやる人になることが大事」という旨の発言がありました。この発言では短絡的に、不適切な行為を行うことがいいことだ、ととらえかねません。きっと、「代わりがきかない人になれ」ということだと思うのです。誰か、あるいは何かをするにあたっては自分にしかできないようなものを身に付けたり、自分に備わっている才能を磨いていけ、ということだと思うのです。自分の代わりは誰にもできない、ということが自他ともに認められる人になることが、本当の価値のある人だと思います。そういう人になれるといいですね。