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現庁舎跡地の利活用について

新庁舎の建設が決まり、昨年度から今年度初めにかけて「基本計画」、今年度中に「実施計画」が立てられ、来年度から工事に着手し、平成32年度には完成し移転することになっています。

新庁舎に関しての検討は着実に進んでいるのですが、現庁舎跡地の利活用についてはあまり進んでいないように思います。現庁舎跡地については主にその地元の問題となっていて市内全体の問題意識も低いような気がします。それは仕方がないことなのかもしれませんが、地元にとっては大問題です。今はその利活用についてのワークショップが行われています。

地元町内会や商店街の代表の方々が集まり、ワークショップ形式でその利活用の方向性を考えています。今年度4回の開催を予定しており、今日はその2回目でした。今日、私は傍聴者としてワークショップを見せてもらいました。

このワークショップは市の都市政策課が主催しています。市としては現庁舎あと地をこのようにしていきたい、というものは示していなく、当然具体的な建設物なども考えていません。市民と一緒にその利活用の方向性を考え、みんなで決めていきたいと思っていると思います。当然、議会としても市に対して具体的にこんな使い方をしてほしいという提案などもしていません。

市の当局にしては、市から提案したものを市民があれだこれだと言い合うようなたたき台を示すのではなく、今まで全国で行ってきた市街地のフリースペースの利活用の事例を見ながら、市民でその案をつくり出していこうとしているのではないかと思います。市民に、より創造的な活動を期待しているのでしょう。提案されたものに批評を言うだけなら責任も取らなくていいし、楽なことなことですが、特に地元の皆さんにとっては当事者として主体的に取り組む場を与えてもらったような形になります。創造的な活動には大変な苦労が伴うと思いますが、皆さんが考えたものが実現されるといいと思います。

だからといってフリーに利活用の方向性を考えろと言われても何も方向づけられないと思います。今日の会で全国の具体的事例を紹介したのは、株式会社アルメックVPIさんでした。今回のワークショップのお手伝いをしていることになります。以下のような利用事例を紹介していました。

○更地利用

・公園、広場→品川区北浜公園、明治公園、東京ミッドタウン芝生広場

・市場→八戸館花岸壁朝市、盛岡神子田朝市

・スポーツ施設→江戸川区水辺のガーデン

・農園→AURA243多摩平の森

・キッチンカー村→釜石市大町ほほえむスクエア

○暫定利用

・屋台村→全国各地(飲食店の企業支援など)

・チェレンジショップ→全国各地(店舗の企業支援、空き店舗活用など)

・子育て施設、広場→佐賀わいわいコンテナ

・スポーツ施設→タキヤマスポーツパーク

・ショッピングセンター→サンストリート亀戸

○軽装備利用

・道の駅→田園プラザわかば

・ショッピングセンター→若葉ケヤキモール

・クリニックモール→クリニックモールトレビ広陵

○恒久的利用

・子育て支援センター→子育ての駅てくてく

・街の中心核形成→オガール紫波

・シビックコア→長岡防災シビックコア

まずはどんな施設をつくるかという議論ではなく、何に活用したいのかをはっきりさせた方がいいと思います。現庁舎のあと地は、そこに野球場をつくるとホームベースから外野フェンスまで118mとしたとき、ぎりぎりちょうど1面作れるほどの面積です。広いといえば広いし、狭いといえば狭い土地です。そこでは「集客」をねらうのか、「住民の憩いの場」にするのか、「教育・医療・スポーツ」の施設にするのか、などについてはっきりさせ、次に進めていくことがいいように思います。

また、若い人、女性の意見も聞いていく場も作っていけるといいと思いました。

年度内にあと2回ワークショップを開き、方向性を決めていくとのことです。

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