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柏崎授業づくりゼミSP

柏崎市では先生方の自主的な研修として「柏崎授業づくりゼミ」があります。5年前から市内の小中学校の先生方を中心にこの研修事業が始まりました。昨年までは著名な講師を招いての講演会を含めた研修でしたが、今年は会員による模擬授業を中心に研修を深めました。

学校現場では、学習指導要領改訂による変更点の確認や、新たに始まること、特に小学校では来年度から早速道徳が教科化されますので、そういうことを全員がしっかりと行えるようにしておかなければなりません。そのためにはこのような研修会は大切なものだと思います。

柏崎市では教育センターの研修として学習指導要領改訂の講座も開かれていますが、このような現場の先生方が主催した研修会が行えるというところが素晴らしいと思うのです。核となる先生がいて、その先生を中心に輪が広がり、日頃から研修会を行い、今日のようないわゆる発表の場を設けられるということは、柏崎の教員のレベルの高さを示すものだと思います。

現場の先生方は頑張っていますし、一人一人は高いレベルを維持しています。あとは市として教育環境を整えていくだけだと思います。私としては、定例会議での一般質問で柏崎市の学校教育について質しています。それによって少しでも市民の皆様に今の学校現場の様子を知ってもらったり、市として学校の教育環境整備に取り組んでもらったりですることがきればと考えています。

身内に子どもがいなかったり、子どもたちと関わる機会が少ないと、学校の雰囲気や授業のことなどが見えにくくなっているかもしれません。最近の学校教育は昔に比べ学習内容が教科だけではなく、「キャリア教育」「特別支援教育」「平和教育」「人権教育」「同和教育」「防災教育」「環境教育」などをはじめ、指導する視点として「ユニバーサルデザイン」「ICT」など様々なことが加わってきています。興味関心がなければこういう学校で取り組んでいることがはっきりとは分からなくなってきているかもしれません。12月の定例会議で一般質問した「通級指導教室」の素晴らしさは伝わっているでしょうか。

今日は、学校の先生方も頑張っているのだということを市民の皆様に少しでもわかってもらえればいいなあと考えて書いています。

さて、今日の研修会は授業形式で行われました。提案者が先生役をし、参加者(参加した先生など)が生徒役をして進みました。

1時間目は「道徳」でした。道徳は来年度から小学校で本格的に「教科」として扱われます。その後中学校も同様になります。その指導法が大きく変わることはないと思いますが、指導の視点や評価については学んでいかなければならないと思います。

2時間目は「英語」でした。小学校5・6年生は教科になります。4年生以下でも英語活動が充実されます。小学校では今まで教科としての英語がなく、ほぼすべての教科を担当する学級担任の中には、英語を不得手とする方もいるかもしれません。もう避けては通れませんから大変だと思います。

3時間目は「プログラム教育」でした。これは新しい活動です。プログラム教育といっても教科としてではなく、総合的な学習の時間の中で取り組まれるものです。目的は、論理的思考の醸成にあるとのことです。それをパソコンを使って、実際にキャラクターを動かすプログラムを組む活動の中で身に付けていこうとしています。

今日の参加者は柏崎市だけではなく、長岡市や新潟市にお勤めの先生、教員以外で教育関係の事業所にお勤めの方など70人を超えていました。写真にもあるように、「ペッパーくん」も参加していました。

参加していると、3年前に戻ったような気持ちになりました。その中で、道徳の評価はどうするのかが疑問に残りました。人の心の中など見えません。それが表出する一つが道徳的実践だと思います。授業後の感想などは頭がいい子は先生受けするように上手に書きます。たとえ実際には思っていないことでも。ですから授業後の感想だけでは評価はできないと思います。実践にどれだけ現れているかなどを個人内評価するのかもしれませんが、個人内評価は一人一人を見取っていないとできないものですから、大変だと思うのです。また、プログラム教育は体験的な活動、いわゆる領域的側面だけではなく、普段の授業中に指導者が指導の視点としてもっておくべき機能的側面についても考えていかなければならないと思うのですが、これも難しいことかもしれません。

授業をしてくださった先生方、企画運営に携わった方々、お疲れ様でした。私としては大変刺激的な研修会でした。ありがとうございました。

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