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中学校卒業式 議員研修会

午前中に市内中学校の卒業式が行われました。卒業生の皆さん、保護者の皆様、おめでとうございました。教職員の皆様、ありがとうございました。

私は第一中学校の卒業式に参列されていただきました。今回は71回目の卒業式で、今日の卒業生を含め、14419人の卒業生が第一中学校を巣立っています。

式は厳粛の中、進行しました。在校生の合唱により卒業生が入場し、一人一人に卒業証書が渡されました。

校長式辞の中にもありましたが、今年度は中学生による活躍が多くありました。将棋の藤井六段や卓球の張本くんは、全国で一番有名な中学生だと思います。藤井さんは中学3年生ですから、卒業生と同学年です。そういう人たちと同世代であることは幸せなことでもあります。きっと今日の卒業生の中からも全国に名前を轟かせる人が出てくることでしょうし、そうならなくても自分の夢の実現を成し遂げてくれることだと思います。

保護者の皆様におかれましては、義務教育の終了ということで、今までお子様への教育に責任をもっていただきました。ありがとうございました。義務教育の義務は子どもの義務ではなく保護者への義務ですから。しかし、子どもたちには教育を受ける権利があります。子どもがその権利を主張してきた場合は、それが果たせるようにこれからも支援をしていただきたいと思います。

卒業生にとっては明後日から公立高校の入学試験が行われます。今年は常盤高校で1クラス減になっていた関係からか、柏崎高校、常盤高校、総合高校で定員を超えています。なかなか厳しい入学試験になりますが、頑張ってほしいと思います。

午後からは議員研修会が行われました。年間2回行っている議員研修会です。今回は「質問力でつくる政策議会」をテーマに、土山希美枝龍谷大学教授から講演をいただきました。一般質問の構造やつくり方の講演でした。議運の副委員長ということで、進行を務めました。

私が議員になってからも一般質問や代表質問の内容などで市長から苦言を呈されたことがありました。

通告に出ていない質問をしそうになった議員を市長が制したり、一般質問があまりにも個別過ぎる内容、特定の町内会の陳情的なこと、であったりしたときには市長が注意するようなことがありましたし、代表質問としてはややふさわしくない内容であるものに、それは一般質問の時に回答する、と言ったりすることがあったのです。

議員として一般質問をすることは義務ではありませんが、花道であり、腕の見せ所です。一般質問をしない議員は議員失格だ、といった市民の方もいました。そんなことを言っても、ただ質問をすればいいというものではありません。一般質問があまりにも稚拙だったりしては、選挙で選んでくださった市民に対しても申し訳ないことです。ですから、議員一人一人が研修を積み、市民の豊かな暮らしのためにも、質問力を高めていかなければならないと思います。今はどこでもそうでしょうが、先輩議員が教えてくれなかったからいい一般質問ができない、などという議員こそ議員として失格ですよね。

今日の講演の内容で印象に残っているところです。

・たかが一般質問、されど一般質問。

議員のパフォーマンスになっているようではダメ、政治家であり議会の一員である議員の知見と活動の集約の場である

・課題は無限にあるが、資源は有限。

・政策にしても全ての人に100点という結果はない。納得するにはちゃんとした議論を交わしたかが重要。

・我がまちの政策に議会という組織として対応し、議会として責任をもつ。

・一般質問は行政の関節制御。

・議会で議論されているものの9割が行政から提案されたものである。深まらない議論を交わすだけで通過させてしまっては、議会の存在意味がない。議会があるから行政だけの時より良くなっているのだ、と住民に思ってもらえることが大切。

・一般質問により、市政の争点を提起し、監査機能・政策提案機能を果たすことができる。

監査機能(監査質問)…自治体運営や事業の執行について、その状況や効果などを検証、評価し、執行機関がなすべきことを適切になしているかをチェックする機能。

政策提案機能(政策提案質問)…政策(施策・事業も)について、その在り方について(新規事業に限らず)改善や廃止も含めて提起する機能。

・残念な質問、もったいない質問の例、「公表数字を確認するだけの質問」「論点を入れ過ぎてぼけてしまった質問」「個別的すぎる質問」「合理的な根拠や論拠のない批判」「国や県の政策や事業で市が関知できない事柄の質問」「自身の政治信条の演説に終始している質問」など。

・昔は行政から質問を作ってもらうようなこともあった。マッチポンプ型という。

・一般質問の構成は、「事実」「分析」「主張」の三段構造。これが明確だと、一問一答の時の再質問の論点が分かりやすい。つまり、執行部側と「事実」の部分で共有されていないのか、「分析」の部分での解釈が違っているのか、などがはっきりする。

・事実と分析で支えられた主張でないと受け入れられない。

・誰かが困っている→その困り感が政策や制度に関係している→一般質問で追求、となるが、誰かが困っているからそれを解決してほしい、と言ってしまうと、それは個別の対応だから別の時に話して、ということになる。

・原稿を書くときは、分かりやすい文章で書く。語句を漢字ではなくひらがなで置き換えて考えてみるといいし、15歳くらいの人に話しかけるような言葉遣いで書いてみる。

・いい一般質問は、何が問題なのかが明確で、その論点提起に納得させられるもの。

・一般質問でしたことを「追跡」することも必要。検討します、と言われたことはしばらくして担当の部課長に検討結果を質すことが必要だし、全く手をつけていなかったら、もう一度一般質問してみる。

・お金がない、ということで事業化できないのであれば、問題状況の共有が図られ、取り組むための課題も共有されている、ということを確認し、お金ができたら取り組むことを約束してもらう。

・議員も一般質問がどの事業と関連しているのかを知っておく必要がある。

今回の講演は、90分間講演→10分休憩でその間に一人一人が用紙に質問を記入→回収し20分くらいで講師がそれに回答する、という流れでした。通常は講演が終わると挙手による質問になりますが、それだと質問者が自分の主張を述べてしまい長くなりがちです。このように紙に書いてもらうと、簡潔になるし、回答も一言で終わらせることもできます。大変いいやり方だと思いました。

土山先生、ありがとうございました。

あさってからの一般質問、うまくやれるように原稿を書き直します。

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