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防災士フォローアップ研修

私は防災士を取得して3年が経ちます。柏崎市では、防災士を取得した人にフォローアップ研修を行っています。座学で知識や技術としての研修だけでなく、普通救命講習として実技を行い、できるだけ新しいものに更新していく必要があるからです。

今日は午前中に主に地域防災計画の立て方の講座、午後から普通休憩の講習がありました。

そこでの研修で印象に残っていることを以下に記します。

・埋め立て地は300年くらいしないと、地震の時などに液状化するので、安定しない。

・地下水の水位が高いとその土地は液状化しやすい。砂丘でも高台でも。

・防災士としては自分で講演などの資料を作ることで力になる。そのため多くの研修会に参加することが大切になる。知識や技能を伝達するだけではなく、研修の場のファシリテーターになり、その場を盛り上げられるようになるといい。

・防災士の4つのキーワード。「つながる、つなげる」「インフルエンサー」「キーパーソン」「ファシリテーター」。

・市民にとってあふれる情報を「プル型」とするような指導をしていくのが防災士。

・避難所に一番に入ってくる人は、元気な人たちである。最後に入ってくる人は、要支援者の家族になる。先に来た人が避難所のいい場所を独占してしまうようなやり方では、運営がうまくいかない。

・正常性バイアスを崩して避難行動にいかに移してもらえるかが防災士としての腕の見せ所。

・救命の連鎖は、心停止の予防→早期認識と通報→一時救命処置→二次救命処置と集中治療。

・心肺蘇生の一連の流れは、周囲の安全確認→反応を確認し応援を呼ぶ→119番通報とAEDの手配→呼吸の確認→胸骨圧迫→気道の確保と人工呼吸。

・胸骨圧迫は例えろっ骨が折れたとしても続けることを優先する。

・AEDはまったくの心停止や通常の鼓動があるときには電気ショックを行うというメッセージは出さない。心室細動として、心臓がけいれんしているような状態の時に電気ショックを行う。

・心停止ていても胸骨圧迫を繰り返していると、全身に血液が回るため、救急隊が到着後の処置により回復する可能性がある。

幸い、私は防災士を取得してから「防災士チーム柏崎」の所属させてもらい、そこで大勢の仲間に巡り会えました。今日もその仲間がいて、一緒に研修に取り組みました。こういう仲間がいると、一層防災士として地域にいかに貢献できるかを考えることになりますし、自分が講師として資料を作るときには頼りになります。防災は防災士一人で何とかなるものではありません。もっとも、防災士という資格があるから何かの権限があるかといえば、全くありません。ただ、周りの方々よりほんの少しだけ知識や技能があるだけにすぎません。こういう防災士の仲間が近くに増えていくと、万が一の事態の時、協力し合いスムーズで適切な対応ができると思います。

今年の11月23日(土)・24日(日)に防災士取得のための講習会が開催されます。町内の役員だからとか企業の担当だからというだけでなく、興味関心がある方はぜひ参加し、防災士という資格を取得して、仲間になってほしいと思います。

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