教育大綱の改定
今日は教育委員会定例会議に引き続いて総合教育会議が開催されました。委員は教育長と4名の市民から構成されています。
総合教育会議では市長から「柏崎市教育大綱(案)」が示されました。この教育大綱は平成27年に地教行法が改正されたものを受け、各自治体の首長が教育の目標や施策の根本を定めることとなっています。柏崎市では平成28年2月に教育大綱が令和元年度末までの期間として策定されていました。その期間が終了するため、今日新たな教育大綱(案)が示されたのです。
昨年9月の定例会議での一般質問で教育大綱の評価等について聞きました。その時市長は、教育大綱はゴーストライターを立てず自分自らが筆を執り作成する、と答えました。その教育大綱が今日、示されたのです。まだ市民全体には示されておらず、教育委員との協議の資料として示されたものですから、これからも修正がいくつかあると思います。
以下は教育大綱(案)として示されたものの抜粋です。
○基本理念
「賢く、元気に、一層豊かに」
「現実を見つめ、理想を求める」
「自分を大切に、人に思いやりを」
○基本目標
・基礎学力をしっかりと身につけたこともを育む
・新たなこと、更なる高みに挑戦する子どもを育む
・他者を思いやることができる子どもを育む
・生涯学び、向上し続けられる環境を育む
○具体目標
・基礎学力(国語、算数、数学)向上
・走力向上
・いじめ見逃しゼロ
・知的好奇心、体力の維持・向上
○重点施策
・英語よりもまずは国語(小学校)
・コンピュータよりもまずは算数、数学
・キャリア教育よりもまずは柏崎の自然、伝統、文化に触れる活動(小学校)
・指導補助員、介助員の更なる充実
・ハンディキャップのある方との時間の共有
・部活動の在り方の検討・見直し
・学校事務処理作業の効率化、教員支援
・生涯学習・スポーツ環境の充実
前回の教育大綱と項立ても違っており、より具体的な内容も記してあります。
上記に記したもの以外に、「子どもを取り巻く社会」として記してある項もあり、市長の率直な教育に対する思いやとらえ方や求めることが表されているものなのだと思います。
これがいいとか悪いとか、正しいとか間違っているとかいうものではなく、ここに記すべき文言かどうかということとあわせて、教育を語るときに視点としてもっていたほうがいいものについていくつか聞いてみたいものがありました。
教育委員との協議の内容でもいくつか指摘され、修正したものをまた今後提示するという話もありました。議会にも報告されることだと思います。
例えばこんな視点、「人権」「社会性」「多様性」「健康」「道徳」などをもっていたのか、聞いてみたいものです。
記してある文言としても、環境は育むものなのか、走りたくても走れない人への配慮、コンピュータと算数数学は同一系列で扱うものか、など疑問がありますが、きっと次回示されるときにはより完成度の高いものになると思います。