top of page

会派視察2日目


昨日に引き続き会派視察で今日は新潟市を訪れました。

今日のテーマは「地域新電力会社」ということでお願いしていましたので、会場は市役所ではなく、「新田清掃センター」で説明および施設見学を行いました。新潟市では柏崎市に先駆け、昨年地域エネルギー会社を設立し、昨年11月から電力供給を始めたのです。以下、説明の抜粋です。

・再生可能エネルギーの地産地消を目指して、「新潟市地球温暖化対策実行計画」の第5期として2019年~2024年までの期間分を策定した。2024年度目標としてCO2排出量を18%減に、2030年度までに40%減にしていく。

・ごみ燃焼による発電として新潟市新田清掃センターにその施設をつくった。計画から電力供給まで10年は必要。

・事業の経緯、

 2012.4 JFEグループが新田清掃センター食客施設の運営開始

 2018.8 JFEエンジニアリング株式会社とともに新田清掃センターの廃棄物発電を活用した地産地消エネルギーモデルの事業可能性調査を開始

 2019.6 地域新電力会社への市の出資金にかかる補正予算を議会に提案

 2019.7 新潟市、JFEエンジニアリング株式会社、第四銀行の出資により地域新電力会社「新潟スワンエナジー株式会社」設立

 2019.11 電力供給を開始

・市内公共施設110か所に電力を送電している。

・新田清掃センターには3炉あり、発電量は年間およそ43000MWh。

・11月に点検のため3炉すべてを止めるので発電量は0になるが、それ以外は少なくても2炉は稼働させ、24時間安定した発電量を保っている。

・ごみの量が季節によって変動するため、その量の確保が課題になる。1日1炉稼働するには110トンのごみが必要なので2炉稼働させるとなると220トンないといけない。

・現在新田清掃センターと亀田清掃センター、鎧潟クリーンセンターで発電を行っているが、将来は亀田清掃センターの施設を充実させ、新田清掃センターと2か所で行うようにしていく。

以下は所感です。

今回の視察における説明を聞いたのちに抱いた率直な所感としては、ごみ焼却によるエネルギーを発電に利用するにはその計画から施設建設を経て電力供給まで10年はかかるから動きを早めなければならないということ、柏崎市も原子力発電所にいつまでの軸足を置いた上っ面の再生可能エネルギーの開発では他の地域に比べても市民の意識や経済活動においても圧倒的な差をつけられるのではないかということでした。

柏崎市でもエネルギーの地産地消は遠くない未来には実現しなければならない命題だと思います。「今日の飯」も大切ですが、持続可能な柏崎であるために「柏崎版米百俵の精神」である未来を展望できるような啓発活動を継続していきたいと思います。

対応してくださった新潟市の皆様、ありがとうございました。

今回の視察で3つの自治体を訪れました。それらについて昨日今日記してきましたが、本を読んだり人から話を聞いたりするのではなく、実際その地域や施設に行き、肌感覚で感じることはとても大切だと思いました。話を聞くにしても、その活動に実際に携わって、あるいは最前線に立って取り組んでいる人の話には「熱量」があります。その「熱」を感じることが柏崎に生かしていくための指針にもなります。今回3か所で対応してくださった皆様はどこも、説明時間が超過して質疑の時間が取れないほどの力の入れようでした。こういう人の目の輝きを正面から感じ取れたこともこの視察の成果でした。


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
bottom of page