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原子力防災と放射線教育


今日は柏崎市教育センター研修の講座「環境・エネルギー教育」として標記の「原子力防災と放射線教育」の研修に参加させていただきました。市教育センターとしては、今日と明日の2日間かけ、市内の全小中学校から1名以上の参加をお願いして、放射線教育の実施に向けての研修を行っています。今日は小学校の先生方を対象とした研修でした。

原発特別委員会の第2部会では、学校での放射線教育についての検証がテーマの一つになっています。そのこともあり、教員の研修の実態を参観させてもらいました。

学校では、小学校1年生から指導していくことになっていますので、全くの始まりの内容から、正しい知識を教えることで、放射能いじめが絶対に起きないようにすることも見据えながら、しっかりと積み重ねていかなければなりません。教科の内容でもないものなので指導は難しいかもしれませんが、先生の腕の見せ所でもあります。

会場は柏崎原子力広報センターで茨城県日立市から来られた放射線アドバイザーの舟生武司先生を講師として行いました。小学生への指導ということで基礎の基礎から、分かりやすい言葉で、実験を行いながら進めてくださいました。以下印象に残っていることです。

○放射線・放射能・放射性物質の違いを判らせる。放射性物質が「電球」、放射能が「光を出す能力」、放射線が「光」、ということになる。放射線の中に、α波やβ波、エックス線などがある。

○自然放射線と人工放射線がある。

○被ばくには「外部被ばく」と「内部被ばく」がある。

○放射線はたくさん体にあたると健康に良くない。DNAを損傷させる。

○放射性物質の半減期は決まっている。ラドン220は55.6秒。ウラン238は45億年。

○放射線の単位は、ベクレル、グレイ、シーベルトなどがある。シーベルトが人体への影響に関する数値の単位。

○放射線は、物で遮るか、距離で弱めるか。

○放射線があたったからといって、そのあたった物体から放射線が出ることはない。

○放射線の悪いイメージしか残らないような指導にならないためにも、放射線の有効利用についても指導する。レントゲン、医療機器の消毒、がんの治療などがある。

○便利だけど危ない、危ないけど便利。扱う人間次第。

○正しい知識を身に付け、自分で考えて行動できるようにしましょう。

学校には指導用の副読本があり、それを用いての指導になります。各学校で校内研修を行い、どの学年も漏れ落ちのないように指導をしていくことを願っています。

今後は学校での子どもたちへの指導場面も参観させていただきたいと思います。

講師の舟生先生、教育センターの皆様、ありがとうございました。

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