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With You(株) 議会報告会


今日の午前にWith Youさんに視察に行きました。小林俊介社長からご自身の障害者雇用に対する熱い思いを聞き、生き生きと働いている障害者の方々の姿を見せていただきました。ウィズユーさんには毎年行き、様子を見せてもらっていましたが、今回は新しい社屋になり、新しい環境で働く様子を見せてもらいました。また、同じ会派の飯塚議員とも一緒に伺い、話を聞きました。

何回も書かせていただいておりますが、このウィズユー(株)は柏崎市内では唯一の障害者雇用A型の事業所です。障害者と雇用の契約を結んでいるところです。お金の話をすると、A型事業所では月の給料が7万円以上(最低賃金として時給788円)なのに対して、B型の事業所では月の給料は1万円程度になっているそうです。以下抜粋です。

・A型事業所は県内で30社くらいある。

・勤務は週5日間で毎日4.5時間勤務。小さな部品の検査や組み立ての仕事。

・ウィズユーでは現在、従業員は30人で、正社員はそのうち5人、障害者の利用者は13人、それ以外は支援員と障害者のパート採用者。障害者の利用者の定員は20人。来年度2名の新卒の利用者の入社が決まっている。

・定員20人のところは補助金として毎月障害者一人に対し12万円が国から支給されている。その補助金を使って施設管理や障害者以外の人への給料に充てている。この12万円をそこの利用者の給料に充てることは法令的にしてはいけないことになっている。

→小林社長としては、この補助金を使って障害者雇用のモデルとしてアピールできる事業所を発展させ、柏崎から障害者雇用の在り方を変えるという気持ちで取り組んでいる。

・福祉に携わる事業所としての考え方は補助金だよりのような気持がする。そうではなく、ビジネスとして稼ぐ事業所を目指す必要がある。埼玉県のある特別支援学校ではそこで作った机やいすを数千円の値段で販売している。福祉作業所で作ったものの販売となるとせめて数百円くらいの値段なのだが、高額の値をつけるということは、本格的な職人を育てようとして教育しており、その製品には自信をもっていることが伺える。

・将来、今の事業所の隣の土地にB型事業所を建設し、今以上に障害者の労働について計画的に組織的に取り組んでいく予定。

小林社長は、「障害者の労働については俺に任せろ」という気持ちで全国の先進的なところを視察し、省庁にもネットワークをつくり、精力的に毎日飛び回っています。

しかも、ただ労働することだけではなく、働くことにも向いていないけど芸術的能力は秀でている障害者に対して芸術によって生活の糧を得ることができるようなシステム作りにも考えをもっているようです。障害者も生産者として大きな戦力と捉え、障害者が働くことが普通の社会、障害者は誰かに世話にならなければ働けないのだという意識を変えていかなければならない、とも語ってくださいました。

環境が変わっても障害者本人がそれに適応していけるような訓練をしながら、お金を稼ぐことへの喜びを味わわせながら、普通の社会の構成員になれるような社会を目指しているのだと思います。

以前、小林社長がシンポジウムで、「障害者だって怠けようとするし、ずるをすることもある。それが人間じゃないですか。障害者は誰もが天使のような心をもっているのではなく、普通の人と同じなんです」というようなお話をしていました。障害者の心は何の穢れもなく純粋で悪いことなど考えないのだ、という思いをもつこと自体が障害者を他の人と差別していることになるのかもしれません。

今日見せていただいたウィズユーで働いている利用者の方々は温かい、ゆとりある環境でしっかりと働いていました。素晴らしかった。小林社長をはじめとするウィズユーの皆様方、ありがとうございました。

来週6日(月)~10日(金)にかけ「議会報告会」が開かれます。議会報告会の形式は今までと変わらないのですが、各地区に行く議員のメンバーが変わりました。この案内を確認して、ぜひ多くの皆様から参加していただけると幸いです。

ちなみに私は、6日(月)に北条コミセン、7日(火)に中鯖石コミセン、9日(木)に田尻コミセンに参加します。

今回の内容は、「平成28年度決算における施策・事務事業評価の報告」「市政や議会に対しての意見交換」です。よろしくお願いします。

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