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議員全員協議会 産大・ショッピングモール

今日は議員全員協議会として「新潟産業大学公立法人化の方向性について」と「株式会社柏崎ショッピングモールの支援対応について」、市の当局から説明を受けました。

この2つのことについては柏崎市にとってはかなり前から大きな課題となっているものです。櫻井市長が1年前に就任してから今日にいたるまで、庁内では様々な検討や当事者との協議を繰り返し、現在の方向性の説明に至ったと思います。長らく市の課題となっていたことに対して一応の結論を出したということは、柏崎市にとっても大きな一歩になったと思います。

市長からの説明の結論のみ記します。

新潟産業大学・・・公立大学法人化へ舵を切るのは非常に難しい。

ショッピングモール・・・現状の支援は継続していくが、新たな提案は受け入れられない。

新潟産業大学については昨年9月にも全員協議会を開き、そこでも説明を受けております。その後、市は大学側からの改革プランの提示を待って結論を出すこととしていましたが、市当局を納得させられるだけのプランではなかったとのことです。私も今日の説明会までにその資料を見ましたが、率直なところ、公立化ありきということが大学側の根底にあるのではないか、と思ってしまいました。1万人を超す公立化の要望書の署名を提出して市民も公立化を望んでいることを伝えてはきましたが、大学としての大学自身の改革を、たとえ公立化されなくとも具体的にこうやって進めていく、こうやって魅力向上を図っていく、その基盤としての財政面はこういう見通しである、ということを明確に示してほしいと思いました。

市としても今まで30億円を超す支援をしていることもあり、公立化への舵は切らないとのことですが、そのまま関わりを断ち切るというわけではありません。「大学、附属高校を含めて、存続していくために、法人化のみではなく、他の方向にも視野を広げ、協力していく」としています。次年度の予算には大学の公立化に向けての予算は入れておらず、これまで毎年、魅力向上に向けた支援としての2000万円の予算も入れてはいないとのことですが、大学側としてはこれを見放されたと受け取らず、自力での存続を期待されていると受け止めて、さらに実効ある改革を計画的に進めてほしいと思います。今後は、市としては工科大学と同等の支援、同額の支援は続けていくとのことです。

ショッピングモールといっても分かりずらいので、フォンジェのことといえば分かりやすいかと思います。そのフォンジェは平成10年10月にオープンしました。市街地東本町の活性化のために商店の方々を中心にした声を結集して作られたとのことです。しかし、平成14年には民事再生の手続きが取られ、市としても支援をその年の補正予算から行うようになりました。現在のフォンジェの売上高は年間1億6500万円程度であり、そのおよそ2割を市が支援して成り立っているものです。

フォンジェ側からは追加支援として2つの提案がありました。「駐車場棟を市が買い取る」と「2階フロアをすべて市が借り受ける」というものです。現在でも市はフォンジェに年間3500万円の支援を行っていますし、これまでの15年間で総額5億円以上の支援を行ってきています。それに加え、駐車場棟を買い取るとなると提示額が2億5600万円、2階フロアを借り上げるとなると年間5000~7000万円になるとのことです。

市としてもフォンジェの存在意義が大きいことは理解していますし、社長と専務は無報酬で職務を行ない頑張っていることも知っています。しかし、これ以上の追加支援について、市民からの理解が得られるかどうかは分かりませんし、これ以上の市民負担は避けなければならないことから、今回の判断をしたのです。

この新潟産業大学とショッピングモールの件は市としては苦渋の決断だったと思います。今後の見通しは不透明ではありますが、よき方向に進むことを期待しています。

今日の説明に先立ち、市長から除雪の状況についても報告がありました。柏崎市の除雪対応の経費は、小雪の時には4億円くらい、通常の年では5億5000万円くらいかかっているとのことです。しかし、今年度はすでに先決にて4億円余りを投じていますので、現在まで7~8億円の経費がかかっています。今後のことを考えると10億円を超えるのではないか、とのことです。

今年の雪は1月11日~14日にかけての三条で信越線が停まったほどの雪。1月23日~27日、2月6日~8日、2月10日~12日とそれまでに降った雪が消える間もなく多くの雪が降りました。市としては2月6日に警戒本部を立ち上げ、昼夜を問わず対応してきました。特に高齢者住宅への対応、バス路線の確保など通常の生活ができるようにと、除雪対応にも優先順位をつけて取り組んだのではないかと思います。

左の写真は安田駅のホームの様子と、柏崎駅でホームの除雪をしている方の様子です。今回の雪では信越線、越後線とも運休が続き、通学通勤あるいは出張に不便を感じたと思います。線路の雪もそうですが、ホームに積もった雪をどうにかしないと、電車に乗ることもできません。道路だけでなく、鉄道関係者の除雪の苦労も相当なものだと思います。ありがとうございます。

皆様もお分かりのように、除雪をするにしてもその機材、運転手などに限りがあります。柏崎は市域も広く、道路を一斉に除雪をすることなどできませんし、雪の捨て場にも苦労しています。こういう時にこそ、その人の人間性が浮き出てくるものだと思います。お互いさまの気持ち、隣近所での助け合いが必要です。市の担当に言えば、議員に言えばすぐに対応してくれるものだ、などと思ったりしている人もいたかもしれませんが、この事情では難しいことです。中には除雪している人に対して「夜中はうるさくするな」とか「もっと早く来れなかったのか」などと語気を荒げる人もいたように聞きます。・・・・

今回の除雪に対しては市民の皆様それぞれが大変な思いをしていると思います。体力面でへとへとになったり、心細い気持ちになったり、仕事に行けず申し訳ないと思ったり、と様々だったと思います。関東の方では春一番が吹いたとのことです。あと少し、お互い頑張りましょう。

先日市長は国へ出向き特別交付金についてのお願いをしてきたとのことですので、それなりの国からの補助はあると思いますが、それにしても除雪にかかる経費は相当なものです。

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