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ヒゲソリダイを柏崎の魚に!


今年度柏崎はヒゲソリダイに力を入れていく、と市長の施政方針演説でも話がありました。ヒゲソリダイ?と「?」が多くの人の頭に浮かんだと思います。私も初めて聞く魚でした。

ヒゲソリダイは地元では「かやかり」という名前で店頭に並ぶこともある魚です。美味しい魚だそうです。タイとつきますが、タイの仲間ではなく、イサキの仲間です。

そのヒゲソリダイの完全養殖が柏崎の海洋生物環境研究所で全国初めて実現したのです。これまで香川県などでも取り組んだそうですが、実現しなかったそうです。完全養殖というと、卵からふ化した稚魚を成魚にして、また産卵させ次世代の魚を人工で増やしていく、というものです。近代マグロが有名ですよね。

今日はその海洋生物環境研究所に議員仲間5人で伺い、実際の様子を視察してきました。

先日、ヒゲソリダイの養殖が始まった、旨の新聞報道がありました。それを読んだ市民から、どこでヒゲソリダイは売っているのか、どこで食べられるのか、という問い合わせもありました。しかし、この養殖事業は事業としてスタートはしていません。完全養殖ができた、ということであって、現在はこの施設の中のいけすで研究所の方と地元の漁協の方が一緒にヒゲソリダイを育てているという段階です。これが市場に流通するにはまだ時間がかかります。養殖を事業として立ち上げるために、施設をつくり、販路を確保し、などを民間の力で行っていかなければなりません。

全国でもあまり名前が売れていないヒゲソリダイですが、食べるとおいしい魚ですので、それがメジャーになるとともに柏崎という地名も全国に知られていくといいと思います。将来的には「ヒゲソリダイのまち柏崎」というキャッチフレーズで発信できればいいですね。

海洋生物環境研究所は荒浜にあります。原子力発電所で使われた温かくなった海水を使った研究を行ったり、それが魚介類に与える影響なども研究しています。ヒゲソリダイは海水温にあまり影響を受けることなく、養殖のいけすに入れていてもお互いけんかをせず、おとなしくしているため傷もつかず、出荷するくらいにまで成長するに1年くらいでOKな魚なんだだそうです。いいことずくめですが、卵から稚魚にしてそれを成長させることがかなり難しかったそうです。それをここの研究所の方々の熱い取り組みで解決したのです。

この養殖が事業化され、柏崎の活気に一役買ってもらえることを応援していきたいと思います。

海洋生物環境研究所の皆様、ありがとうございました。

一番下の写真はヒゲソリダイのたまごを顕微鏡で見ているところです。卵からほぼ1日で孵化します。その稚魚は口も開いておらず、成長させるにはかなり難しいとのことです。

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